「Young Bond, Silver Fin」ってヤツを読んだ。007のJames Bondがまだ少年だった頃のお話。
どう表現したら良いんだろうか。単なるジュブナイルものっていう風でも無いし、これはこれで十分に楽しめる小説だった。いわゆる「ある程度出来上がったキャラクター」に対して「どうやったら出来上がるか」を解説する、というやつか。「BATMAN Begins」みたいなもんかなぁ。誰もが知っている完成形に逆算的にストーリーを積み上げて行く、その過程を楽しむ、という意味では全く破綻しない安心感。
おじさんから初めて自動車の運転を教えられるのが、1500ccのアストンマーチンだったりするところがイイ感じ。あと、通ってる学校が残酷で意味の無いルールの固まり、イートン校ってところも。純然たるイギリス人じゃなくてスコットランド人とスイス人の息子ってところもなるほどと言う感じ。この物語でのJamesは、ピアーズ・ブロスナンというよりもダニエル・クレイグのほうがイメージにぴったり。
ハリーポッターの後、ませた子役が活躍し、CGがそれほど大きな意味を果たさない映画として、(しかもきっとヒットするという予感とともに)コイツはきっと映画化されるに違いないと思った。(でも、ウナギがゴニョゴニョしてるとことかは、CG無しでは実現出来ないよなぁ。)
そうすると若きJames Bondをだれがやるのか?ってのが大問題だろうなぁ。
一応、最後の最後でイートン校のいじめっ子の先輩に凄めるまでに成長してしまったので、この後はイケテル男、James Bond一直線かも。とりあえず続編は読もうと。
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