あゆ母さんの記事、「あゆ太郎、プールバッグがスッカラカン」を読んで昔の記憶が甦った。
高校生の頃、まぁ、随分と反抗的だったわりには水泳とかは好きでマメに参加してた。で、ある日、水泳の授業を終えて、さぁ着替えるかと更衣室に行くと自分の制服が無い。どこをどう探しても無い。で、結局その日は、体操着を着て自転車コギコギ帰った。ちょっとハズカシかった。
次の日にどうやら「スズキくんが間違えて持って帰っちゃったみたい」ということでクラスメートのスズキくんが「ごめんねぇ。グフグフ」と笑いながら返してくれた。でも、どうすりゃサイズも全然違うのに間違えて持ち帰れるんだよ!とふつーに怒る場面なのに、相手がスズキくんだったので「う、うん、ありがと」とだけ言ってその事件(?)は終わってしまった。
で、そのスズキくんというのが凄いオトコで。何が凄いって数学に強いヤツとか英語に強いヤツとかはふつーに居ると思うんだけど、スズキくんは現国と古典で常に(そう、常に!)100点をとってるヤツだった。これには先生も驚いて「一体、どういう勉強するといつも100点とれるんだよ」ってボロっと言ったことがあるくらい。とにかく日本の古典やら文学系の基礎知識がハンパじゃなくて、先生も一目を置くぐらい。
で、それに輪をかけて外見がスゴイ。いつもズボンのチャックが開いてたり、シャツがはみだしてたり、アタマはボサボサ、歯は虫歯だらけ、走るのとか体育系はからきしダメ、カラダも小さいし。外見だけでいったら現代のホームレスなお方々とあんまりちがわないくらい。その当時はホームレスな人は地元には居なかったので、そりゃ異様な外見だった。だって高校生だよ?どうしたってオンナノコが気になってカッコつける時期だよ!そんでテストすりゃ現国と古典ではいつもお約束の満点。ある種の天才だったんだろうな。
そして、いつも周りが一目を置いていた。だから絶対にいじめられなかったし、体育でリレーとかやってもみんながちゃんとカバーしてあげてた。
彼は一体どうしてるんだろうなぁ。その当時から見ても学者になるしか無いと思ってたけど、ちゃんと学者さんやってるのかなぁ。愛知県の東の端の方にある歴史の浅い公立高校のヒトコマでした。
あゆ太郎の微笑ましいスッカラカン事件で昔の記憶が甦ってきたってことでした。「一層充実した自分語り」だなぁ。
[いいですね]
投稿情報: nobuki | 2007/06/18 12:25