何の気無く、タイトルに惹かれて手に取ってみた。
なんと言うんでしょうか。ヨク出来た恋愛小説としか言えないけど、途中で「リンタロー」という名前のネコが出てくるところでちょっとどっきり。
そして、倫子と達彦の間にある音楽、Pink FloydのWish you are here, U2のWith or without youという辺りがイイ感じ。つまり、とってもリアリティがあるという意味で。
で、ちょっと気になった一文を引用してみる。
子供が生まれてこようとしているときに、いつ死んでもいい理由なんてない。
そして、こうも思った。恋が生まれようとしているときに、いつ死んでもいい理由なんてない。
この二人、倫子と達彦はいわゆる不倫なんだけど、ハナシの終わらせ方、というか始め方?がいきなり達彦が死ぬところから始まるというのが上手い、と思った。そして後半の大事なところで社内便を使った手紙のやり取りを軸に倫子の心の浮き沈みを表現するところが、特に秀逸。
二人の勤めているところがテレビ局というとことかを考えると、お台場のテレビ局が一話モノのドラマにしちゃいそうな気がする。
それよかあたしゃ30年前には高額すぎて眺めてるだけだった(のちに入手)これがこんなに気軽に使われてるのにビックリですわ。
投稿情報: コーノ | 2007/07/17 01:39
うわ〜!ねーさん、そんなのをピンポイントで記憶の中からもってこれるとこがスゴイ!
ちなみに〜、レイモンド・カーヴァーとかもほんのちょっとだけ出てくるんですよ。
投稿情報: yasuyuki | 2007/07/17 01:53