何故か最後で泣けた。

2008/02/14

何故か最後で泣けた。

全俺[(c)コーノさん]が泣いたわけじゃないけど、なぜか最後のほうで泣けるぐらいに「あぁ、これイイ話だなぁ」とジワっときた。

話的には昔読んだ「グッドオーメンズ」のほうがぶっ飛んでるけど、こっちはもすごい。なんたって自分の父親が「神」だって教えられるところから、最後の大団円までジェットコースターに乗って突っ走ってる感じ。前のもそうだったけど、この人の小説は脇役が味があるというか癖があって楽しすぎ。でも「グッドオーメンズ」に比べると小ネタが少なくて笑えるとこが足りない感じ。

もう一人のメインキャラ、スパイダー（つまりクモのアナンシを表してるわけね）はカッコ良くて、イカサマで、女にすごいモテて、というところからどうしてもこの人が出てきてしょうがない。実際にはもう少し軟派な感じだと思うけど。

でも、なんで最後の最後でジワっときたのかをちょっと考えてみるに、主人公が子供と遊んでるシーンが眼に浮かんじゃったからなのかなと。もうたったそれだけでジワっと来るんだから、よっぽど涙腺が弱いとしか言えない。

ちょっとクスって笑ってジェットコースター気分を味わいたい時におススメ。味の濃さではグッドオーメンズのほうがぐっとくるけど。