2巻目の若者からいきなり大賢人となって平和に暮らしていたゲドだけど、アレンという王子の出現をきっかけに見えない敵を求めて旅に出る。
で、この旅は「生と死」を巡る旅だったわけだな。で、引用しまくるか。
53p
過去を否定することは、未来も否定することだ。
221p
永久に生き続けるものなど、ありはしないのだ。ただ、わしらだけは幸いなことに、自分たちがいつか必ず死ぬということを知っておる。これは人間が天から授かったすばらしい贈り物だ。249p
本当に力といえるもので、持つに値するものは、たったひとつしかないことが。それは、何かを獲得する力ではなくて、受け入れる力だ。
そして遂に不死を手に入れた敵、クモと対峙して、開いてしまった生と死を分け隔てる扉を閉めようとするゲド。その扉を開けてしまったクモに告げるセリフがイイ。
323p
ここにはなんにもない。あるのは塵と影だけだ。あの方は向こうで土になり、日の光になっておられる、木々の葉になり、また、ワシとなって飛んでおられる。あの方は生きておられるのだ。死んだ人びとはみな生きている。死者は朽ちることなくよみがえり、永遠に果てることはないだろう。ただ、そなたは別だ。死を拒んだからだ。そなたは死を失い、死を失うことで、同時に生を手放した。自分を救おうとして、たかが自分ひとりを救おうとしてな。
くり返しくり返し、ルグインは、生と死が分け難いものであるとゲドに語らせる。死があるから生がある、と。
そしてゲドは魔力も何もかも失ったところでこの巻は終わる。
さぁ、4巻目はどうなるんだろうか?これは面白い。でも中学生とかには判んないんじゃないかなぁ。
アニメのゲドは、ここを作ったのでしょうか。221ページの台詞。聞いた記憶があります。
投稿情報: Sail | 2008/03/11 00:30
あ〜、ごめんなさい。映画の方は観てないんで何とも言えません。読み終わったら観てみます。
投稿情報: yasuyuki | 2008/03/11 00:54
すみませんm(__)m 迂闊でした。では、いつか映画を見たときにでも感想をきかせてくださいませ。
投稿情報: Sail | 2008/03/11 00:59
あー。面白そう。
はまるとやばそうなので避けていましたが、やはり読むべき本なのかもしれないと思いました。
投稿情報: もなちゅう | 2008/03/12 00:52
[いいですね] yasuyukiさんのエントリーを見て読みたくなり、古本屋で1巻だけ見つけたので即ゲット、夢中で2日で読了しました。
続きが読みたい…図書館行くかな~。
投稿情報: reiboo | 2008/03/12 19:13