ご近所で鉄ちゃんの息子さんを持つモノ同士のakiraさんからすごい前に貰った「茶の本」というのをやっと読んだ。
なんか、図書館で借りるんじゃなくて、手元に有って返さないでイイ本が後回しになっちゃうのは良くないぞ>自分。
ということで非常に薄いんだけど、茶道の本質みたいなことを平易な現代の文章で書いてある。読みやすい。
茶室は左右対称になってないとか、あの狭い入り口の意味とか、なんとなく知らなかったことが書いてあって興味深い。
でもそんな茶道に関わらないこんなとこに惹かれたので、メモしてみる。16pから。
自分自身の偉大さが、いかにとるに足らないものであるかということを認識できない人は、他人が持つささやかなものの偉大さを見過ごしてしまいます。平均的な西洋人は自己満足に陥るあまり、茶の湯もまた風変わりで子供じみた数ある東洋の習慣の一例にすぎないと思うでしょう。彼らは日本が平和でおだやかな技芸に耽っていたとき、野蛮国とみなしていましたし、反対に、日本が満州の戦場で大殺戮を繰り広げると文明国と呼ぶようになりました。
これって凄く的確に本質を突いていて、当時は武器と兵力をもって他国を侵略できない国は文明を持っていないと思われていた、ということだな。その侵略は、宗教やら文明とやらの押し売りとして「開化」と称された、と。そしてその代金として植民地として搾取でいっちょ出来上がり、と。
こういう時に押し付けることの出来る「宗教」を持っていなかったのが、当時の日本の欠点だったのか。
勿論、そんなのは無いほうが良かったと思うけど。ま、日本が野蛮な国じゃなかったってーのは、「一度も奴隷という制度を持たなかった」というだけで十分証明になってると思うけどね。
とにかくこれをちゃんと英語で書いて今から100年前に出版(1906年出版)した人が居たのがスゴイ。
別の本で読んだ岡倉天心のエピソードはもっと凄く人間臭い話だったと記憶してるんだけど、どの本だったんだろう?
ちなみにこういう時のBGMはLed Zeppelinの『How the west was won』で。
[いいですね] ありがとうございます。
読んでもらえて、何よりです ^^
そうですね、いつだったでしょうね?
ブックシャッフル・オフ、初めてお会いした時ですよね。
私も、それを読んだとき、日本人なのに、意外と知らないよな〜、と思いました。
そして、茶道の心がもっと知りたい、実際にやってみたい、と思いましたが
そこの壁は残念ながら、高くまだ実践できていません。
機会があれば、まだやってみたいと思っています、茶道。 ^^
投稿情報: akira | 2008/06/11 01:03