著者さんから献本していただいたのでちょっと感想文でも。
山脇さんがたまたま(でもないか、テレビとインターネットのこと勉強しに留学してたんだからw)NYに居たときに体験した「クラスの一番美人のヤスミンからFacebookの招待状がキタ!」というエピソードが物語るようにリアルで向こうの状況を感じていたっていうのが、なんかイイんですよね、リアルで。
全体的には「ハウツー本」じゃない。ソコがイイ。ちょっとだけ機能の紹介もあるけど、それ以上に3章以降の内容がシンプルで分かりやすい。ざっと章立てを書いてみると、
3章 勝ち続ける理由
4章 フェイスブックエコノミー
5章 フェイスブックの陥穽
6章 ソーシャル化するメディア
7章 夜空ノムコウ
っていう感じ。特に4章の購買という行動がソーシャル化することでいわば原点に帰って「友達とワイワイ云いながらモノを買うのって楽しい」という辺りから、今後を予想するって言う部分でハッとさせられた。
結局、HTMLというコード構築されたサイトの向こうに人間が居るっていうことをイイ意味で思い出させてくれたのがFacebookという見方なのかな。判ってたはずなのにね。そういうのがハーヴァードのオタクのハッキングから始まったというのが興味深い。
ちゃんと5章で影の部分の例をさらっと紹介してくれてて、あーこういうのわかるわーと。それぞれの例にはあまり深入りしないけど、意味は最低限伝わるし、読みやすい。
ただ、6章で「テレビもこれからはソーシャルメディアを積極的に使え!」という提言はわかるんだけど、具体的にはファンの数、フォロワーの数を増やさないといけないというのはちょっと浅いかもしんない。
結局、そこでどういうインタラクションが発生するか、そしてそれが相手にどうやって記憶されるか?という部分を考えないと単にフォロワー厨になってしまう。ちゃんと7章に「SNSはコミュニケーショツールだ」って書いてあるのにね。TBSのぶうぶのマネージャーさんなのに。そこだけがちょっと残念。
でもイイ本です。小一時間で読めるし。こういうのは旬の時に読んでおいたほうがイイと思う。
オススメ。
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