現代は「空虚な承認ゲーム」で溢れている。家族からも周りの仲間からも世間一般のみなさまからも「あなたはいいことしてる。いい子いい子。」って言ってもらいたい。でも、それを言ってもらうためだけに窮屈な、不安で溺れそうになるようなキモチになる。そういうこと、ありません?
そういう時に読むとイイと思う。山竹伸二さん著の『「認められたい」の正体』。720円なのにすごいお得な感じ。
新書って10pくらいで終わっちゃいそうな結論、つまり言いたいことは結局これだったのね、を延々と引き伸ばして結果的に分かりづらくなってることが往々にしてあるけど、この本はとにかく「承認してもらいたいっていうその欲求の正体はなんなのか?」を理路整然と、いわば詰将棋のように分解していて読んでて納得出来る感がハンパない。
いじめもうつ病もDVも根幹にあるのはコレだったのかなぁとなんとなくだけどスッと腑に落ちた。
あとインターネットもそうだけど、とにかく自分がイイと思うことだけを取り入れるようにするっていう傾向、それも根幹は「自分が信じてることだけを、イイと思うことだけを、聞きたい・読みたい」っていうのも、同調することで安心感を得たいっていう相手を認めつつ自分も「認められたい」という欲望だったのね、と納得。
身近な人間の考えばかりを気にするのではなく、他の考え方を持った人々の意見にも耳を傾け、書籍やテレビ、インターネットを介して様々な価値観を理解し、なぜそのような考え方をするのか、その理由(動機)を考えるようにすること。そして、そこに共通了解を見出そうとすること。その繰り返しが、「一般的他者の視点」による判断力を培ってくれるだろう。
だよねー。Twitterでもっといろんなひと、フォローしようかなぁ。たまにはテレビでも視ようかなぁ。
オススメです。
TwitterでNEWS_0さんのtweetから来ました。
面白そうな本ですね。
このあと本屋さんへ行ってみます。
投稿情報: Marchan_mac | 2011/06/04 07:03
山竹伸二さんの別の書で、「本当の自分」の現象学 というのがあります。自分を見つめなおすためのヒントを彼の書は与えてくれますよね。
投稿情報: KKoba33 | 2011/06/04 23:00
「承認欲求」って本もおすすめ
http://www.amazon.co.jp/dp/4492532358
投稿情報: Fav_ph_cam_JP | 2011/06/05 10:37
ご紹介の本を買ってきました。 これから読んでみます。
投稿情報: Marchan_mac | 2011/06/05 18:05