こんなことを書くと著者のひとは怒るかもしれない。
でもそれほどゲームをやったことがない人間にとって「なんでそんなにゲームにハマるの?」を解き明かしながら、そんなにハマってしまうゲームの世界が実は正しくて、そうじゃないリアルのほうが人間の幸せ的に間違ってない?っていうのをココまでマジメに書き下ろしてくれるのがとても有り難い。いや、皮肉でも何でもなくて。
ということでまだ全部読み切ってないのに余りに面白いので自分宛のメモとして。
特にコンピュータのゲームに限定しないで分析してるところがまず姿勢として正しい。そして心理学的なアプローチで「人が快感に感じること」の辺りから解きほぐそうとしてるところが、ゲームしない人間にとっても理解を深められる要因かもしれない。
あと、ゲームに参加する人間にとってゲームと対峙するだけじゃなくて他の参加者と「からかいあう」という側面がとても大事、という辺りで、あぁ、これってゲームだけじゃなくてTwitterとFacebookにも通じる「他愛の無いやりとり」って言う奴の大事さ加減かなぁと思いついた。
まあ、とにかくゲームで成功している「人の行動様式」を現実の生活に持ち込めないのか?という当たりのヒントがこれから出てくるんだろうと思うとけっこう胸熱な展開。
これって最近ハヤリのゲーミフィケーションとも繋がってくるハナシなのかも。とりあえずゲームには以下の4つの要素が大事ってことだけは押さえとこう。
ゲームに必要なのは、ゴール、ルール、フィードバックシステム、そして自発的な参加。
これをちゃんと実現してないとゲームとしては楽しめない。という当たり前の話。ふむふむ。確かにこうなってない現実の社会・仕事・学校 etcって多いよなぁ。そりゃ、ゲームに逃げたくもなるわ。
著者の公式サイトはココ。http://janemcgonigal.com/
ここにこんなことが書いてある。
My #1 goal in life is to see a game designer nominated for a Nobel Peace Prize. I’ve forecast that this will happen by the year 2023. Of course, it’s not enough to just forecast the future — I’m also actively working to make it a reality.
うわあ、これマジだ。でも娯楽の小説でノーベル賞取るなら、ゲームで平和賞取りたいっていうのはよくわかる。応援したい。
去年2月のTEDのプレゼンはこちらで。
http://www.ted.com/talks/jane_mcgonigal_gaming_can_make_a_better_world.html
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