クリスマスもハロウィーンもお呼びじゃないぐらいにそういうイベントが嫌いなワタクシですが、さすがに年末年始は何となくあたふたしますね、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
ということで「そなえることは、へらすこと」というエッセイを読んでみた。とてもシンプルで、しんみりする。
お外でいっぱい遊んで、ほっぺたが真っ赤になって、鼻水もズルズルしてる冬の夕方のちょっと暗くなってきた薄暗い小道を、夕日を背にとぼとぼとおうちに帰る。まだ、なにかし忘れたような、でも、早く帰りたいような、そんなガキンチョのときのような気分になる。
夫が荷物をいっぱい持って仕事に出かけるのをみて、なにか気分が悪い。どうして「わたしは何にこんなに怒っているのだろう」と気付いて「あ、それは余地が無いからだ。だからそれが胸につっかえるのだ」というハナシとか買い物帰りにぶつかっても謝りもしない老女のハナシから自宅にいる18歳の老猫がいままで出会い頭にぶつかったことなどないというのを思い出すハナシとか、どれもしんみりくる。
こうやっていろんなものを捨てながら、持たないようにしながら、何かあったら「いっしょに困る」人といろいろやりくりする。それがとても切ないほどに大事っていう感覚がすっと胸に落ち着いた。そんな歳になったってことかな、自分も。
そろそろイロイロ要らないものを捨てよう。自分が咄嗟のときに動けるだけの余地を持って、モノに邪魔されずに生きて行けるように。
追記:忘れてた。ココに出てくるお料理のレシピが質素ながら美味しそうで作ってみたくなる。スゴ本オフのお料理本に持って行きたかったなぁ。
最近のコメント