連休にスゴイ本(上下2冊で800p)を読んでしまった。
カバーがモロに萌え系のデザインだったのでちょっと引いたけど、目次見てたら、オセロ、嵐が丘、白鯨、百年の孤独とかもうストーリー以前にこんなタイトルの章を作るってだけで「これは読まねば!」って思うわけですよ。本好きとしては。
で、上巻はもうとってもイタいこじらせ系女子の主人公が転校してきてイロイロあるっていうジュブナイルなハナシなんだけど、下巻のちょっと進んだ辺りから「むむ!これは!」っていう大騒ぎっていうかすったもんだというか意表をつく展開で、それが最後の最後まで突っ走ってしまうっていう辺りでなんかデジャブな感じかなーと思ったらあれだ。
スカーペッタ先生が悪戦苦闘するあのシリーズだ。パトリシア・コーンウェルのあのシリーズだ。
本の後半、最後の1/5くらいで突然ストーリーが崖から転げ落ちるように展開して大団円を迎えるっていうあの感じ。でもこの本は読み終わってもあの急降下の快感よりは「えぇ〜!こうなっちゃうのぉ〜!」って言いたいぐらいの中途半端感なんだけど、それでも主人公であるこじらせ女子、ブルーの心はこれでイイの?イイんんだよね、うんうん、っていうなんか中途半端なんだけどそれなりに終わってる感も出てきて不思議な感じ。
でもイタいこじらせ系女子のハートの痛みを分かち合いたいなら是非オススメしたい。
特に
だれかにいわれていちばん傷つく言葉が「キスがど下手」だと知ったのは、人生最大級の屈辱だった。
ってところはなんかもうすごく痛みと悔しさと悲しさをぎゅっと凝縮したみたいでスゴイって思った。なんでこんな悲しい言葉が出てくるのかは読んでのお楽しみ。あと、お父さん、スゴイ。いろんな意味で。こんなオヤジになりたい。
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