以前、事例取材の時に担当してくれたライターさん(荻田さん)の影響ってわけではないんですけど、最近、読んだ「シービスケット」と言う本に甚く感動してしまって、いよいよ一度ぐらい見に行ってみたいなと。「感動」と言うのはちょっと強すぎな言葉ですけど、本のなかの描写がよく書けていてきっと競走馬が全力で走っている姿は美しいのだろうなぁと思わせる力があるんです。
物語としては、遅咲きの競走馬、シービスケットとそれに関わる人間たちの悲喜こもごも話って言っちゃうとそれでお仕舞いなんですけど。ただ、そのころのアメリカはそりゃまぁ、むちゃくちゃなことがまかり通っていたんだなと。騎手の減量の話なんて信じられない。あと、落馬しても病院に連れて行ってもらえないとか。1933年生まれなので、大恐慌の直後で、アメリカ国内では娯楽がなくて西海岸の人はメキシコまで行って酒飲んだり、競馬したり。そんなメキシコの競馬場で暴れ放題のシービスケットが老齢の調教師に見つけられるところから(確か)映画は始まる(んじゃなかったかな。ちょっと忘れちゃいました)。
映画のほうを最初に観てそれから原作の翻訳本を読んだわけですけど、レースの臨場感は映画のほうがあります。でも本のほうが流石に詳細に書かれていて、じわじわと最後のウォーアドミラルとのマッチレースに進んでいくところとか、調教の様子とかを丁寧に教えてくれます。シービスケットと他の馬の走る姿の違いとかもかなり丁寧に解説してくれるので、なるほどなぁと感心します。騎手を演じるトビー・マグワイアもいいですけど、調教師役のクリス・クーパーがいいなぁ。この頃のアメリカ人はみんな帽子被っててかっこつけてて、カッコイイなぁ。当時はこのマッチレースが誰もが話題にする時事ネタだったというんですから、今のアメリカではありえない状況ですね。今なら、スーパーボウルかな。
余談ですけど、アメリカ人がかっこ悪くなったのは、スーツ着なくなってスニーカーを履き始めてからっていうのはホント同感。
で、最後は急に現時点になります。日本中の競馬ファンが、物凄く期待しているディープインパクト。ブログがあります。面白いです。淡々と報告調の文章ですけど。旅行代理店が募集している応援ツアーが物凄いことになってます。勝つといいなぁ。勝って欲しい。マジで。
と書きながら、競馬ウマ、じゃなくて競走馬、と書きたいのは、競馬は人間の欲望がマトワリついているシステム、だから。競走馬ってもっと競争のためだけの運動選手って感じじゃないですか。勿論、競馬と言うシステムがないとディープインパクトなんてウマも出てこないんですけどね。ただ、競馬バージンにとっては、純粋に馬が走ることを鑑賞したいなぁと思います。
競馬じゃなくて乗馬とヨットは、物凄くお金と時間に余裕があったら、やりたいなぁ。というか子供にやらせたいなぁ。
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