昨日、見たDVD。宣伝用のサイトもまだ在るみたいですね。
このポスター(?)ほど明るくて爽やかなシーンは、それほど無くてやっぱりイギリスっぽい暗さが風景のトーンとなってる。グラスゴーはスコットランドなので実際にはイギリスではないんですけど。何たって寒くて暗い感じ。でも、母親役のインタビューを読むと、「こんなにいい天気のグラスゴーは初めて!」っていうぐらいですから、基準が違う。
主人公のフランキーをやってる子役が最高にいい味出してる。これで、映画2作目っていうんだから、恐れ入る。下手に喋らないのがいいのかな。
父親役のジェラルド・バトラーも渋くて、後半のダンスの後に二人で「どうしてフランキーの耳が不自由になったのか」を、リジーから聞かされるときの表情と台詞のタメがイイなぁ。
男の子の父親としては、絶対にみんなやってる川とか湖で石を投げるシーン。で、二人で海岸で石投げで遊んでいるときに一日だけの父親が見つけてくれた石投げに絶好な平たい石。それをその時には使わずにちゃんと持ち帰るフランキー。おばぁちゃんに見せたりして宝物だよなぁ。
でも、彼が帰ってしまったあとに友達と一緒に海岸で石投げをする。その時に貰った石を使って、ちゃんと水切りが出来た。この時のフランキーの表情が大人びてイイです。それ以降のストーリーとなんとなく繋がっている気がします。
そして、ラストシーンがなによりすばらしい。単に二人が座ってるだけの後姿なんですけど。
でも、こういうのが出来るから映画って表現方法にみんな惹かれるんだろうなぁ。
カンヌで1,000人が20分間もスタンディングオベーションだったらしいけど、判る気がする。
でも、そんなにお涙頂戴ではないと思う。お勧めです。
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