「メゾン・ド・ヒミコ」の監督、犬童一心さんの前作、になるのかな。「ジョゼと虎と魚たち」。
妻夫木聡は、結構、天然な役者だなぁとおもう。アドリブが利くんですね。池脇千鶴ちゃんもおそ~い大阪弁(関西弁?)がいいです。殆ど、この二人がメインなんですけど、ちょい役で出てくる荒川良々(アラカワヨシヨシ)、本屋の店員役で「絶版、ですね。」っ一言だけで笑わせる。
で、障害を持っていても、とっても強いジョゼとなんだかんだで弱くて流されちゃうツネオの切ない恋の物語。弱いツネオは、最後に逃げちゃうんですけど、そこに至るまでが切なくていい。
二人でラブホに泊まってツネオが先に寝ちゃってから、ジョゼが独白するときの映像がマジック。映画ってスゴイですねぇ。
物凄く色んなところに伏線があるので、DVDでそれを見つけながら見直すと更に良いです。サガンの本のタイトルとか、ね。
これまたちょい役ですけど、工務店の社員役で出てくる板尾創路、コメンタリーでも監督が言ってましたけど、「吸引力のある演技」で、際立ってます。
で、音楽が、「くるり」なんですよ。最後にかかる曲が最高。
なんか、映画の本筋に関係ない話ばかりで申し訳ない。お勧めしますけど、倦怠期のカップルにはちょっと辛いかも。
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