最近、なんか個人的にはアタリが連続している赤坂図書館ですが、今度は、これを借りてみました。
パウチッコ処理されてるカバーに、丁寧に新書の帯がラミネート処理されていて、そこには、
「全英が泣いた!」
って、「おい!2chパクってどうする!」って思ってよ~く見たら、
「イギリスじゅうが、笑って、泣いた、愛と感動の物語。」
だった。orz。でも意図してることはそういうことじゃないかと。
普通に「一夜限りの過ちを犯した父親、それにカワイイ息子、とダンナに愛想尽かして出て行って社会に戻る、自立したい母親」って構図なんだぁ、じゃ「クレイマーvsクレイマー」じゃない?って思うとホントにその話が中に出てきて驚く。そんなに簡単じゃないんですよ、これ。でも、そんなに悲劇的でもない。
構造としては、「主人公、ハリーとその息子、パット」という「man and boy」と「逞しくて頼りになる父親と正反対でダメな息子、ハリー」っていう「man and boy」の2つの関係が平行して進んでいく。そこに物語としての深さが味わえる。ハリーが迷いながらも、ちゃんと父親になっていく過程がしびれる。「man」になるってそんなにキレイゴトじゃないし、誰もが迷うんだよって教えてくれる。
出て行った母親のジーナが職を求めて行く先が、バブルがはじけちゃった日本だったり、ハリーの仕事がテレビ業界だったりする流行モノって言うか時事モノっぽい軽さがあるのが、ある意味救われる。勿論、泣ける部分もちゃんとあります。(泣きましたけど、何か?)
とかく、こういう話だと、子供が気の利いた台詞を吐いて、「落涙誘発剤」を連発したりするもんですけど、息子のパットは、徹頭徹尾、スターウォーズのハンソロだか何かになりきっている宇宙人のような子供ですから。毎日、スターウォーズのビデオを最初から最後まで見通さないと終わらない、そんな4歳児。そりゃエイリアンですよ。でもそれが、仕事にかまけてる父親が初めて向き合った時に認識する「子供」ってもんでしょ、きっと。そういう意味で色んなところに作者の観察力の鋭さが現れてて感嘆する。凄い観察眼。あと、訳がイイのか、文体が軽やかでキモチイイ。
で、泣いて泣いて、「え~!?チックショ~!バカヤロー!」となっても最後にちゃんとHappy Endingしてくれるから大丈夫。オススメします。安心して読んでください。
これ、映画化するなら、主人公は、ヒュー・グラントかジョシュ・ハーネットでお願いしたい。
ヒュー・グラントは、ロンドンが舞台だとアリキタリかもしれないけど、ジョシュ・ハーネットはハマルと思うけどな。シアトルで観た「Lucky Number Slevin」が、良かったから。でも、この映画、Wikipediaには出てこないのね。
受けなかったからなぁ。でも、カッコ悪くて情けない男の役をキチッとやれますよ、この人。年齢もちょうどいい感じだし。
構造としては、「主人公、ハリーとその息子、パット」という「man and boy」と「逞しくて頼りになる父親と正反対でダメな息子、ハリー」っていう「man and boy」の2つの関係が平行して進んでいく。そこに物語としての深さが味わえる。ハリーが迷いながらも、ちゃんと父親になっていく過程がしびれる。「man」になるってそんなにキレイゴトじゃないし、誰もが迷うんだよって教えてくれる。
出て行った母親のジーナが職を求めて行く先が、バブルがはじけちゃった日本だったり、ハリーの仕事がテレビ業界だったりする流行モノって言うか時事モノっぽい軽さがあるのが、ある意味救われる。勿論、泣ける部分もちゃんとあります。(泣きましたけど、何か?)
とかく、こういう話だと、子供が気の利いた台詞を吐いて、「落涙誘発剤」を連発したりするもんですけど、息子のパットは、徹頭徹尾、スターウォーズのハンソロだか何かになりきっている宇宙人のような子供ですから。毎日、スターウォーズのビデオを最初から最後まで見通さないと終わらない、そんな4歳児。そりゃエイリアンですよ。でもそれが、仕事にかまけてる父親が初めて向き合った時に認識する「子供」ってもんでしょ、きっと。そういう意味で色んなところに作者の観察力の鋭さが現れてて感嘆する。凄い観察眼。あと、訳がイイのか、文体が軽やかでキモチイイ。
で、泣いて泣いて、「え~!?チックショ~!バカヤロー!」となっても最後にちゃんとHappy Endingしてくれるから大丈夫。オススメします。安心して読んでください。
これ、映画化するなら、主人公は、ヒュー・グラントかジョシュ・ハーネットでお願いしたい。
ヒュー・グラントは、ロンドンが舞台だとアリキタリかもしれないけど、ジョシュ・ハーネットはハマルと思うけどな。シアトルで観た「Lucky Number Slevin」が、良かったから。でも、この映画、Wikipediaには出てこないのね。
受けなかったからなぁ。でも、カッコ悪くて情けない男の役をキチッとやれますよ、この人。年齢もちょうどいい感じだし。
[いいですね] 面白そう。父親というものを子供が理解する助けにもちょっとはなるかなぁ。
「Lucky Number Slevin」、えらいキャスト豪華ですね…この映画の存在を全然知らなかったけれど (^ ^;)
投稿情報: michigon | 2006/10/19 23:58