Kaoriさんの記事にも有ったクリント・イーストウッド監督の「父親たちの星条旗」。
観ました。で、正直に「こりゃ、すごいわ」って思ったのは、最初の方の硫黄島上陸の時の戦闘シーン。
「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦の時の描写も凄かった(と思う。そうだよね?)けど、この映画は、駆逐艦とかから発射される砲弾や戦闘機の機関銃なんかの砲弾・弾丸の描写がスゴイ。ちなみに最後のほうのクレジットを読むとどうやら硫黄島シーンの撮影は、アイスランドだったらしい。 しかし、もうCGは全然、CGらしくみえない。そこがスゴイ。
戦艦が連なって硫黄島を目指すところなんかも、これは現実じゃないんだ、有り得ないんだって思い込まないと本物としかみえない。もうすぐNHKが作るはずの「坂の上の雲」の日本海海戦もこれぐらいのクオリティーだといいなぁ。(こんなとこに反応しちゃいけないですね、ホントは。)
で、ストーリーとしては、戦闘とは直接関係無い、ただ、硫黄島の擂鉢山にだれかが挙げた星条旗を米軍のお偉いさんの命令でとり替えている時にタマタマ撮影された写真が本土の新聞のトップページを飾っちゃって、一人歩きするんです。で、いわゆる軍のトップ辺りは、その写真に写っている兵士を使って、War Bond(戦時国債?)を売りまくってなんとか戦争を続けようとする。そして当局の思惑に人生を狂わせられる何も特別ではないタマタマそこに居たという兵士達の苦悩を描くという筋書き。
ほぼ主役といってもいい、ネィティブアメリカンの役をやっている役者(すみません、役の名前も本人の名前も忘れちゃいました。)が実際の人と激似で、スゴくイイ演技をしている。あと、兵士の母親とかも役者なんだろうけど、フツーの顔でフツーに出てます。それが、リアリティ出杉。
ヒーローとして祭り上げられながら、実際に戦場で戦った兵士たちは無名のまま死んでいく、そしてそれを知っていながら、ヒーローとしての演技を続けなければいけなかった兵士の気持ち、みたいなのが淡々と語られる。
最後のほうに出てくる、硫黄島で束の間の息抜きとして海に入って遊ぶ兵士たちの姿を見つめながら、主人公の一人である衛生兵(名前、忘れた。すみません。)が、「俺たちは国のためじゃなく、仲間のために戦ったんだ」(みたいな内容。すみません。これまたうろ覚えで。)と呟くところが凄く感動的。
これって昔、DVDでハマッた「バンド・オブ・ブラザーズ」と共通のテーマですね。こっちはヨーロッパ戦線が舞台ですけど。これって最近の戦争を扱った映画では、かなり普遍的に出てくる「兵士のココロ」って感じですねぇ。だれか、分析してくれないかなぁ。(お前がやれ。はいはい。)
「バンド・オブ・ブラザーズ」も戦争映画として、すごく良く出来ているのでオススメです。全編観ようとすると長いのが玉にキズ。
で、この映画でもっと驚いたのが、クレジットに出てくる「Music by Clint Eastwood」だったこと。印象に残る静かな音楽が流れるんだけど、これも監督作って。スゴイなぁ。
やっぱり、観てすぐ書かないとどんどん記憶が無くなっていくのが判る。特に映画は映像なのですぐにメモらないと(Voxしないと?)どんどん忘れちゃう。本は、後々読み返せるけど、映画はねぇ。
映画の話よりも、自分の記憶の薄れ方に驚愕した今日でした。結局、「スゴイ」しか出てこないんだから。ガックリ。
やっぱり、観てすぐ書かないとどんどん記憶が無くなっていくのが判る。特に映画は映像なのですぐにメモらないと(Voxしないと?)どんどん忘れちゃう。本は、後々読み返せるけど、映画はねぇ。
映画の話よりも、自分の記憶の薄れ方に驚愕した今日でした。結局、「スゴイ」しか出てこないんだから。ガックリ。
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