YUJIさんに先を越されちゃった恩田陸の「麦の海に沈む果実」。
前のエッセイの時にも書いた「警察の捜査方法を調べるのが面倒くさい」っていうのを頭に入れて(というかあまりに本音で面白いので覚えてた)、これを読んだ。
いや、まぁね。そら、謎の美少女が主人公で脇役がそれぞれ個性的で、でも一様にウツクシくて、事件が次々に起こって人が死んでいくと。でもねぇ、そんな短い期間にバタバタ死んだら、普通は警察が入るだろと。
それなりに面倒くさいことが起こるはずなのに、キレイにスルーで。別にけなしている訳じゃなくて、要はファンタジーなんですなぁ。舞台設定から何から何まで。それに慣れれば、気持ちのイイ小説。
でも最後の種明かしの部分がいつに無くエネルギー全開チックな感じ。
これは、あれだ。「検屍官ケイ・スカーペッタ」シリーズ だ。あの最後の最後で怒涛の如く物語を動かすあの感覚だ。
勿論、あれほど暴力的じゃないし、力技ってふうでもないけど、なぜかあれを思い出した。途中でエネルギードリンク飲み過ぎちゃったのかなぁ。
これ、実写にしたら、辛そうだなぁ。
[this is good] そうなんですよ。伏線の解決漏れもいつになく少なくてw
投稿情報: YUJI | 2007/01/27 09:43