図書館で思わず借りちゃった「コンテナ物語」。いわゆる物流の世界で一気に世界を小さくしてしまった革命的な発明、コンテナに関する歴史を判りやすく解説してくれる。
もう少し図や写真があったらよかったのにな、と思わずにはいられないぐらいの力のこもった内容。
しかし、60年代のアメリカっていうのは労働組合やら市当局やら企業やら、ジュッパヒトカラゲで時代の流れを読み間違えていたんだなということが再確認できる。誰もがコンテナが変えてしまう影響力、世界を変えてしまうその力を読めなかった。
でも、そんな風でもいつかは最適化されて、生き残る人たちは生き残るし、パイオニアと呼ばれる人たちだって生き残れるわけじゃない。「見えざる神の手」っていうのをなんとなく感じさせる内容でした。
お台場辺りで見ることが出来るコンテナとかクレーンを見る目がちょっと違ってくるかも。
ただ、文末の出典のリストはこれを更に深く研究しようという人以外はいらないんじゃないかな。それだったら、あとがきが読みたかった。
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