あ~~、表紙がでませんね。しょうもないなぁ。
南の島で教師をしている主人公がダイビング中にいきなり、核戦争が勃発して恋人が死んじゃう。で、自分もダイビングのボンベから酸素吸いながら生き延びる。飼ってた犬を保健所(?)みたいなとこから救い出して食料探して何とか生き延びる、という話。
実際には、過去の話が交錯しながらなので、過去と行ったり来たりという構成ですな。ま、救いが無いといえば救いが無い。
この救いの無さを読んで、昔、ホントに昔観た映画、「Testament」ってのを思い出した。
これも救いが無いといえば、全く救いが無い。
本のほうは、母親とのつながりとか自分の若いときの男性経験とかうまくいかなかった結婚とかが出てきてそういう伏線というかこっちのほうがメインのストーリーなんじゃないのと思うやつのほうがずっと面白い。
ま、そんなにゴキゲンな話ではないので要注意。
でも映画のほうは物凄く重い話です。こっちも突然起こった核戦争(実際には核戦争なんてだれもちゃんと教えてくれないので、核爆弾が爆発したらしいとしか住民には判らない)に恐れながらも必死に生きようとする家族と地方の小さな町のお話。恐ろしいのは、どうして?どうなってんの?みたいな観ている側の興味を満たす説明が全く無いこと。
それが物凄く恐ろしい。
当然、奇跡は起こらずにみんな放射能でバタバタ死んでいく。
映画の最後に映る画面は8mmで撮影されたような画質の揺れるブランコ。でも誰も居ない。
未だに忘れられない。観るのが辛い映画だけど、忘れたくない。
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