いとうしんすけさんのワークショップに参加するようになってから、「やっぱりもうちょっと概要を大づかみに知っておいたほうがいいなぁ」と思い、図書館の棚を物色する。と、河合隼雄さんと南伸坊さんの「心理療法個人授業」という本を見つけた。
立ち読みすると、ふたりの会話を元に素人にも分り易くいくつかのポイントとさわりが紹介されている。
お〜!いいねぇ!ということで読み始めたら、あっという間に終わっちゃった。ちょっとモノ足らないけど、ユング派の河合隼雄さんのこの文章が気に入ったのでメモしておく。
フロイトが考えたのは、だからもっと深層のところをよく知る必要がある。この変なところ、あやしいところを分析して、もっと自分のものにしていって強くなっていかなきゃいかんと、そういう考えがフロイトです。
ユングがどこでフロイトと違ってきたかというと、この深いところをとことん知るなんてあり得ない、という考え方です。それがあるから面白いと思ってる。
ワークショップの時に聞いたフロイトのエピソード、精神分析の平均的な回数は一人当たり700回以上だそうな。しかも週5日が基本で。スゲー。それで大体7年ぐらいかかる。これっていわゆる貴族階級の人でないと受けられないわな。しかし、Wikipediaのフロイトの記述は結構、キビシいなぁ。
そしてタマに名前が出てくるカール・ロジャースについてもちょっとだけ紹介してくれてある。
そのときにものすごい画期的なことを言った心理学者がアメリカに出てきます。その画期的なことを言った人が、カール・ロジャースという人です。ROGERS。
この人は、もちろん精神分析の考え方でいろいろ治療していたんですが、自分でやってるうちに「精神分析の理論はいらない」ということがわかっちゃった。
で、『ノン・ディレクティブ・カウンセリング』という画期的な本を書きます。要するに、非指示的療法、指示を与えないのがいちばんいいというんです。
(だいぶ中略)
アメリカというのは、ヒエラルキーがすごくはっきりしたところで、ともかく、医者でなかったら分析家になれない、いちばん偉いのは精神分析家だってことになってる、心理学者は「その次」だったのが、精神分析なんかしないで「ただちゃんと聞いてるだけで治る」っていう例証をした。それでロジャースという人はアメリカですごい有名になります。
だそうだ。この辺から「傾聴」ってキーワードが出てくるんだな。このあとは、カウンセリングの本でも読もう。
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投稿情報: いとうしんすけ | 2007/10/29 12:57
ご無沙汰しています!いとうさん監修の本だったんですね。早速読んでみます!
と、そのまえにVoxのアイテムで追加、と。
投稿情報: yasuyuki | 2007/10/29 20:15