早朝、自宅にて。
や：「来週の火曜日からシンガポールかぁ。JTBにプロフィール書いて送らないと。でも、その前にパスポート番号ね、えっとパスポートどこかなぁ。え〜と」ゴソゴソ。
や：「一月にラスベガスに行ってるんだからぁ、ここかなぁ。あっ、あった！」
じっと見る・・・・
どっひゃ〜〜〜〜！！期限切れしてる！
や：「やっば〜〜い！午前中のミーティング終わったら、ソッコーで取りに行かないと！」
お昼過ぎ、有楽町のパスポートセンターにて。
や：「（汗汗汗）（え〜っと、どこだよ、パスポートはぁ！！）」
やっと見つけて２階に上がる。そこは老若男女、入り乱れて申請書に記入したり、番号を呼ばれるのを待っていたりする場所であった。とんでもなく混んでいる。そして壁には「今日申し込むと出来上がりは８月１日」と冷酷にも幼稚園児にも判るぐらいのデカイ字で書いてある。
や：「（ボーゼン）はっ！でも相談してみよう！そうしよう！すみませんすみません、パスポート、早く欲しいんですけど！！」
相談員：「え〜〜っと、それは、別の担当がおハナシをオキキします。１３番窓口にどうぞ。」
１３番窓口にて。
や：「え〜〜〜〜っとですね、仕事でですね、7/31の11時に成田発でシンガポールに行きたいんですけど」
ご年配でとっても色黒な50代がらみの相談員：「仕事ですか？一応、ソレナリに理由があれば早くならないことも無い・・・・」
や：「（さえぎるように）あ、出来るんですか、そうですか。じゃ、申請書を・・・」
ちょっとムッとした相談員：「いや、だから、出来るとは言って無いじゃないですか！早くなるかもしれないと。」
や：「（焦れながら）そうですか、じゃぁ、何か書類でも書けば・・・」
いよいよムッとした相談員：「あのね、ちゃんと聞いてください。フツーはね、時間がかかるんですけど、ソレナリに理由が有るということであれば、早くならないことも無いと。」
や：「・・・判りました。じゃぁ、何をどうすればそうなるんでしょう？」
何だ、お前わかるんじゃないか！の相談員：「じゃあ、まずはこの申請書類と戸籍抄本と写真とハガキと、それとその出張に行かなきゃいけない理由を書いた紙ね、出張命令っていうんですかね、フツーの会社なら。つまり、向こうから来てくださいって言ってるんでしょ？それがわかる証拠ね。」
や：「・・・イイですけど、証拠ってメールですけど。あと会議の日程表とか。」
そうそう判りゃ良いんだよ！の相談員：「メールでも何でもいいんですよ。向こうからあなたに来て欲しいってことが判る証拠となるんだったら。」
や：「でも、全部、英語ですけど。外資系ですから。」
おいおい、そりゃねーだろ！の相談員：「え！英語、全部？」
や：「勿論。しょーがないですよ。外資系でシンガポールの人からメール来てるんですから。」
しょーがねーな！の相談員：「そうですか、じゃいいですから、今言った書類を持って来てください。でも、だからと言って7/31ですよ、パスポート出せるかもしれないのは！」
や：「いや、あのですね、11時に成田発なんですよ？ということは９時には成田に居ないとヤバイじゃないですか？ということは、30日に貰わないとマズいんですよ！」
知ったことか！の相談員：「いや、それはね、そちらさんの都合でしょ？8/1にシンガポールってことは前日で何がマズいんですか！勝手に飛行機のチケット取ったからって言ってもね。大体、パスポートの有効期限確認しないで売る方がワルイですよ！とにかく、8/1から仕事なら、前日に出すのがスジってもんですよ。何がワルイんですか！」
や：「（ここはとりあえず出してもらわないとマズいので引き下がろう！）わかりましたから、え〜っと今日中に書類揃えて持ってくればいいんですね？」
そうだよ！何度も言わせんな！の相談員：「そう、でね、５時までに持って来てください。いつ渡せるかはそれが来ないと言えません。」
浜松町の港区区役所にて。
や：「戸籍抄本、お願いします」
窓口のオバサン：「２番窓口でお待ちください。」
六本木一丁目のオフィスにて。
や：「・・・・ということで頼んでおいた書類は・・・・あ！出来てる！ありがとう、村上さん！じゃ、申請に行って来ま〜す！」
再度、有楽町にて。
や：「（再び汗汗汗汗）ええええええ〜〜〜〜〜〜っと、さっきのあの人はぁ？っと。あ！居た！」
なんだ、お前早いな！の相談員：「眼が合っちゃったからね。はい、じゃ、向こうで。」
１３番窓口にて。
ちょっと優しくなった相談員：「はいはい、これね。はいはい、え〜っと写真は、そこの出口のとこでもいいけど、外に行けばスピード写真があるからね。はいはいと、ハガキはそこで売ってるから。え〜っと、あれ？これじゃダメですよ。この出張命令書は社内のヤツでしょ？しかもコピーでしょ？」
や：「はい？だって出張命令は社内の文書に決まってるじゃないですか！」
またまたムッとした相談員：「いや、だから！これはね、対外的にどこそこのだれだれを出張させますよ！ということを証明する書類が必要なんですよ。社内の文書のコピーじゃダメですよ。だからね、ほら、このね、書式あげますから、ね、ここのね、宛先に東京都知事って書いてあるでしょ？こういう正式な書類じゃないと。」
や：「いやいや、出張を社外に証明するなんてフツーあり得ないでしょ？なんで、これじゃだめなん・・・・」
爆発寸前！！の相談員：「だからね！これじゃダメなの！」
や：「（ここは、怒らせたらマズい！）わわわわ、わかりました。明日、ちゃんとこの書式に書いて持って来ますから、今日のところはこれで、とりあえずとりあえず進めておいてもらえますか？」
なんだ、わかってんじゃない、あんた！の相談員：「そうね、しょうーがないからね、これでね、進めますけど、明日これ持って来てくれないとこっちが困るから。書類が揃ってないのにパスポート出したって。」
や：「わかりました。明日必ず必ず持って来ますから！午前中に！！」
そうだよ！最初からそういやぁいいんだよ！の相談員：「そうね、こっちもさ、いろいろね、あるんだよね、でね、このね、もう一枚ね、書類書いてね。そう、そう、やっぱりね、31日じゃね、無理だよね。こんなにスケジュール詰まってるんだもんね。なので！今回は！7/30に出しますから！」
や：「ありがとうございます！」
再び、六本木一丁目のオフィスにて。
や：「あ〜〜、村上さん、これ、書いてもらってイイですか？明日持って行きますから。」
む：「あ〜、了解です。じゃ、今から書きますね。」
ということで明日、もう一回、有楽町に行ってパスポートを貰えるように書類を提出することになった。
とりあえず、あんなに「あんた、何？」のおじさんが話せば話すほど軟化しちゃったのが、面白かった。
今日は、とがみ源太郎師匠のスタイルとZokerさんのスタイルを何となく（まぜて）真似てみた。
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