脳みそってのはどんなに働いても疲れない。ただし、脳の中で一生懸命働いている灰色の小さな細胞たちは、飼い主である人間なんて騙すのは朝飯前だし、自分たちの都合の良いように入力された情報を処理して「飼い主」に渡す。
人間というデクノボウは、灰色の脳細胞たちが「とりあえずこーしとけ」とか「痛い!って想わせとけよ、メンドーだから。」てな具合に命令されればその通りに反応するし、しかも全部、自分で決めたみたいにエラソーにふんぞり返ってる。
「全くお目でてーなとしか言えないぜ!人間ってさぁ。だったら、せいぜいこの短い人生をたのしもーぜ!」ということをものすごく丁寧に、ただし、わかりづら〜く書いてある。
著者は、元キヤノンの技術者なのね。
この脳細胞が自意識を騙す、というのはこれにも書いてある。
そして例え話として出てくる「もしもあなたが人間ではなくて誰かに造られたロボットだったら?」という問いをすごく丁寧に表現してあるのがこの映画。
ここでも人間の記憶とか感覚なんてテキトーなモンよって言ってる。
面白いなぁ。なんかみょーに繋がってる。
元の本にハナシを戻すと、霊魂とか魂とか死後の世界とか心の存在とかをちょっとナナメから見ている人には「そーだよそーだよそのとーりだよ」って感心することしきりだと思うな。とりあえずオレは納得した。そして短い人生せいぜい楽しもー!と更に確信したわけ。
ちなみにタイトルは、219pから引っこ抜いた。そのページの後ろの方にはこうもある。
絶対的な「真」なんてない。
絶対的な「善」だってない。
絶対的な「美」もない。
愛だってイリュージョンだ。
カッコ良過ぎる。と、感じるのも脳細胞の仕業なのね。
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