昨日の夜、浜松町はNTT CommunicationsさんのオフィスでAMNさん仕切りのブロガー向けイベントに参加した。
タイトルは「WireFree Gadget Networks」というコンセプトのご紹介とデモ。
で、「ブロガーさんっつーのは、なんか良いアイデアはあるんかいな?」ということでGadget好きなブロガーが雨の中を20名以上集まってChumbyやらMyloやらEye-FiやらカスタムメイドのWiFiデジカメをNTTComさん自作のアプリに乗っけて動かしてくれた。
AMNイベント史上最速の恐るべきスピードで進むkwmrさんのKeynoteプレゼンにオノノキながらも、説明の後は、いきなりのっけから「で、お金はどうやって回収するんですか?」みたいなキビシイツッコミが。うむ、ワタクシは全額無料にして頂きたいとアンケートに書かせて頂きました、はい。
で、実際にNTTComさんが作ったGadgetから取り込む側の仕組みと真ん中でチャネルというかパイプ的に繋ぐ仕組み、それに出し口のGadgetにプッシュする仕組みを説明して頂いた。
スライドで見るとこんな感じ。
で、思った。昔ならこういうのはちゃんとプロトコルとかを決めてコンソーシアムとかを作って企業の賛同を集めて、SDKとかなんやらを揃えて「さぁ、みなさん、ご一緒に!」みたいな風だと思うんだけど、「とにかくさ、何かやってみよーぜ!」っていう雰囲気が電電公社さんから派生したはずのワタクシが知ってるNTTComさんとは大分違うなぁと。ま、本業じゃないっていう言い訳で大分わかっちゃった気がするけど。
それからAMNさんのイベントでお約束のみんなでプレゼン大会!!!の時に同じテーブルのひととも、わいわいとまとまんない話をやってるとですね、NTTComさんが盛んにアピールしていた
「リアルタイムでこっちのガジェットからあっちのガジェットに写真が出るんですよ!どーですか!!!」
というのがどーもみなさんのココロにガシッと来てない感じがした。つまり、リアルタイムでキュー制御をしながら絵がどっかのGadgetにプッシュされるってあんまりウケてないっぽい。確かに東京に居る孫の姿を田舎のおばあちゃんに見せられたら、いいのかもしんない。でもさ、それってさ、別にどっかのテレビ電話で出来んじゃん。つかブログに書いて教えればイイじゃん。今時の写真サイトじゃあスライドショーだってあるんだし。てかそんなに暇っつーか生活の時間帯がシンクしてんのか? 都会の孫と田舎のおじいちゃんおばあちゃんて。
そこから思ったのは、「やっぱ電話にしたいのね」ってこと。なぁ〜んか両端にある電話機の代わりにGadgetなわけ?って。
実際に無線で繋ぐって言ってもやっぱ色々設定が必要なわけで。そんならこっちの方がデバイスをよりイージーにするっていう意味では現実味が有る気がする。やっぱデバイス系は「あれ? 勝手にやってくれてるYO!!」風の使い勝手が必要かと思われ。
(ここに任天堂とAppleが入ってないのがちょっとイタイ気もするけど。あ、docomoさんも入ってないのね、KDDIさんは居ても。)
じゃぁ、普通のユーザーとしてワタクシはNTTComさんに何を期待すればいいのか?って話になる。
いっそのこと、
「もう東京都内は何が何でも無線は無料にするぞなもし。そのかわりどんなGadgetでもみられる&クリックされる広告のインフラを作るから、皆さんちゃんとクリックするぞなもし。でもこれはGoogleさんとはちがうぞなもし。」
って言ってくれたほうがすっきりする。結局、「あ、これを繋ぐにはえーとIDとパスワードが要るんだよな、え〜と一日500円かぁ、どーしよーかなー」なんて悩むことをさせずに兎に角デバイスを繋ぐ苦労と心労をゼロにする。それだけをやる。って言う風にならんもんか?だめかやっぱり。
オマケに最後のみなさんのプレゼン大会&懇親会で出た話をメモしておく。
- 自動車には全方位で録画できるビデオカメラを付けて、マイStreetView状態。で車庫に帰ってきたら、ネットに上げる。
- いっそのこと電車の先頭に付けて駅のホームにも付けて何時でも何処でも「乗り鉄狂乱状態」にする。のぞみが300kmで駅通過したりトンネルに入ったり出たりを見たいじゃん。
- でも、ライブのストリーミングじゃなくてちゃんとストレージに置いておいて自由に編集したり巻き戻したり。やっぱいきなり勝手に始まるのは無いでしょー。
- 自動販売機にもカメラが付いてると「あなた!昨日もコーラ買ったでしょ?今日はこの新製品にしなさい!」って言ってくれてウレシいかも。(だいたい、顔認識はスゲーレベルまでいってんだから)
あと、みたいもんのひともアイデアとして出してたネコ(とか徘徊老人とか)に首輪を付けて「どこ行ってんのかなー?」を見たいってのはアリだと思う。
なんか色んな意見を総合すると「街中どこにも監視カメラが有って視られてる」ってのはもうデフォルトなのね。
ストビュー嫌いのひとは卒倒するんじゃ無いかと言うぐらいのプライバシーはしょーがないよねー的な感覚。うん、しょーがない。
そういう時代に生きてるんだ、おれたちは。
誰かに見られてるという意識は必要ですよ。
昔はカメラじゃなくてお天道様だったけど・・・
投稿情報: @u-ra | 2008/10/01 06:17
史上最速のキーノートを見たけどなんかよくわからん。
今使っているケータイで写真撮ってVoxとかFlickrに投稿するのに、シャッター押したあと10クリック必要なんだけれども、それを0クリックにしちまおうぜ、ってことなのかな。
投稿情報: Zoker | 2008/10/01 15:23
すっごい遅レスで、すみません。
最速&わかりづらいプレゼンの主でございます。w
無料が心労を無くすというのはすごくよくわかるのですが、果して、ユーザが目に見える形でお金を回す仕組みをそろそろ、ちゃんと作っていかないと、このITとかの業界がTVと同じく、巨大イベント広告屋の思うままになっちゃうんじゃないかなぁとか、特に日本の場合は、いろいろ、考えてしまうのでした。
メディアじゃなく、コミュニケーションを売りにする。そこが今回のコンセプトの裏にある、 ぼくらの気持ちだったのかもしれません。僕らが考える通信の未来。
ということで、今後とも、よろしくおねがいいたします 。
投稿情報: kwmr | 2008/10/13 12:11
あぁぁあ、どうもですぅ。やっぱりマネタイズのとこをちゃんと考えておかないといけないというのは意識してらっしゃるので安心しました。
広告というある意味、「ちょっとなにこれ!ウザイな」って言う部分でお金を儲ける、それとも「ニコ動プレミアム会員」的なこの機能にはお金がかかるのね、そらしょーがない、的な部分でお金を儲ける、そのふたつしか無いと思うんですけどね。
ただ、いまのこのNTTComさんちのボランタリーチックなプロジェクトでそこまでいけるんだろうか?とふと心配になったりするわけです。
1年後にまたあーゆー会でお話きけるとウレシいなぁ。
投稿情報: yasuyuki | 2008/10/14 01:38