例の硫黄島の栗林中将の話から、こんなの見つけて読んじゃったんだけど、読み終わるのに結構時間がかかったのはなぜだろう。最近はなかなか本が読めませんねぇ。読書の秋なのに。
概要は、この表紙のオビを読んでもらえばいいんだけど、敗戦から復興という辺りで、零戦とか新幹線とかレーダーとかに関わったエンジニアのおハナシ、である。
で、この著者のひとはズバリ、「NHKのプロジェクトXが嫌い」なんだと思った。よくわかる。
たんなる苦労話を盛り上げまくる、という風でもなく、淡々とエピソードを交えながら、主人公のエンジニアとその周りの状況を紹介する。そういう意味では、オビの「廃墟から立ち直ったのか?」はチカラ入り過ぎ。編集の方の苦労が忍ばれます。
エンジニアという人たちが敗戦という今までの常識が大転換するような、そしてアメリカという巨大な存在を前にしてどう振る舞ったのか、という疑問に答えてくれてて面白かった。
太平洋戦争っていうのは、つまるところ日本とアメリカの戦いだったわけで、資源とかモノの考え方とか、軍人とは違った見方でアメリカを捉えていたということが良く判る。まぁ、冷静にエンジニアの眼から見たら、そら勝てないわ、と。
お涙頂戴風な書き方とは大分違うドライな文章がイイ。この人のほかのも読んでみようかな。
太平洋戦争っていうのは、つまるところ日本とアメリカの戦いだったわけで、資源とかモノの考え方とか、軍人とは違った見方でアメリカを捉えていたということが良く判る。まぁ、冷静にエンジニアの眼から見たら、そら勝てないわ、と。
お涙頂戴風な書き方とは大分違うドライな文章がイイ。この人のほかのも読んでみようかな。
うん。
ついでにそういう人は「プロフェッショナルの流儀」も嫌いでしょう。
つーかテレビに出てきて美化された話に涙流したりすんなよ>当事者、と思ったりしてるでしょう。
あ、それ、オレ。
投稿情報: コーノ | 2008/11/09 04:42
おお。素敵そうな本ですね。この表紙がすでに超ヤバイ。
最近エンジニアさんと仕事する機会が久々にあって、エレキ、メカ系の話を聞きながら、つい、ポーッとしてしまいました。
投稿情報: arizona | 2008/11/09 12:56
俺も俺もNHKのプロジェクトXとか、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀とか嫌いー。
ちゅーか、メタルカラーの時代ってのもあったな。
投稿情報: Zoker | 2008/11/09 21:00
arizonaさん、お涙頂戴系の文脈を期待するとちょっと外れますけど、おススメです。
Zokerさんの「NHKの」の意味は、年次総会でじっくりと深く熱く語りましょうじゃあーりませんか!
投稿情報: yasuyuki | 2008/11/10 01:41
当時の技術者さん達が、「ニッポンの零戦は世界イチィィィィッ!!!」とか戦後わめいている連中をどんな生温かい目で見ていたのか興味ありますね( ´ω`)
無茶な要求ばかりしてくる軍部と「なにもかわってねーよ、こいつら」・・・と思ってるのは自分か。
投稿情報: Anaguma | 2008/11/10 13:14
あぁ、まさにそういう感じで醒めた目で視てたみたいですね、当事者は。だから戦後の零戦の異常な盛り上がりが不思議でしょうがないとか。
投稿情報: yasuyuki | 2008/11/10 17:24