Anthony KiedisのScar Tissueを読んだ。

約2週間ぶりに日本に帰ってきたんだけど、MacBookのミスタイプは連発するわ、ビールは飲み過ぎたわ、お雑煮は食べてないわでなんだかダメ人間になった気がする。

しかし、上には上がいる。そう、いつでも上には上がいるのだ、世の中には。この場合は、下には下と言ったほうがイイのかもしれない。でも、あの音楽を作っていると言う意味では、上でも下でもない異次元という感じ。

ということでシドニーに着いた日に買ったのがこれ。

Scar tissue

いや、もう何と言っていいのか判んないぐらいのドラッグ中毒ネタと女性遍歴の合間にバンドの話があるって言うぐらいの赤裸々本。465pもあって結構厚いのに意外とすらすら読めるのは、きっと文章が口語調だからだ。

Nirvanaのカート・コバインが死んだ時のハナシとかOasisの兄弟をついつい間違えちゃうとかのハナシがちらっとだけあるけど、あくまで刺身でいうところのツマ。基本は、ドラッグにハマってどうやって抜けたのかというのが延々と出てくる。女性遍歴もイヤって言うほど、「今まででサイコーにイカしたオンナとサイコーなセックスだぜ！！」みたいなのがたんまり。いったいどんだけ、ドラッグキメてセックスしてんだかっていう。

ガキの時からの付き合いのFleaとのなれそめとか途中から参加したジョンやデイブのハナシは、こんなに生々しすぎていいんだろうかってぐらい。あと、Fleaと交代で他のメンバーをクビにするとことか。生々しすぎ。

しかし後半の、つまりジョン・フルシアンテがドロップアウトして次に入ったデイブ・ナヴァロもダメになって、さぁ、どうしようか？とFleaと二人で話し合うあたり、そして初めてRehabに入ってドラッグから抜けるためにメンバーと話し合うあたりはなんか感動した。こんなに赤裸々で正直な書き方で良いんだろうかと。

最初のギタリストのハイレルがドラッグの過剰摂取で死んでから、無理矢理連れて行かれた墓の上で彼にむかって語り始めて泣き叫ぶあたりもかなりヤバイ。

普通なら、最初のRehabでもう懲りてドラッグは止める！！っていう感動の筋書きで終わるハズがサスガにChili Peppers、それから何度もHighになっちゃって次々にRehabを転々としながら、これまた転々と女性をとっ換えるあたりで、「おめーはこりねーのか〜〜〜〜！！！！」って言いたくなる。

ちょっとマジに考えるとアンソニーのドラッグ中毒は、女性遍歴とかなり表裏一体な問題な気がするなぁ。それくらい女性との関係とSyncしている。母親は良いママだし、妹との関係もオカシくないのにどうしてこんなにヒドいことになっちゃうんだろうか。不思議。
最後の最後のほうで、犬を飼う話がでてくるんだけど、もっと早く飼っとけよ！と。こういうヤカラには犬が一番イイかも。

ということでいまだに最新アルバムしか聴いてないワタクシとしては、次はこれを聴かないと。

Californication

The Red Hot Chili Peppers

で、今回の旅行の最後のほうで見つけたこんなのも買っちゃいましたよ、と。いつでもこいつら上半身ハダカだなぁと思ったら、下半身もハダカなのねwww　Fleaが素っ裸で逆立ちしててモロ見えな写真があるんだけど、これは日本では出版できねーんじゃねーかと。

Me and my friends

一応、Amazonさんのリンクも置いとくかな。お年玉（ナゾ）ってことでwww

ところで本のほうのネタをもうひとつ思い出した。Stonesの前座の話が来てやったのはイイけど、バンドじゃなくて観客が全然ダメだめだったという話。つまりは、いまごろStonesなんて観に来るのは、席に着くなりカタログからどのStonesのTシャツとかジャケットを買うか品定めするようなジジィばっかりで、まったくロックじゃないんだと。

そしてトドメは、現金の手持ちが無いばっかりにStonesの全員にサインしてもらった新品のストラトをメキシカンの売人に売るところ。たった数十ドル分のヤクのために、サイン入りのギターを売っちゃうんだからスゴイ。

もうひとつ。Fleaの提案なんだそうだけど、ツアーの売上の5%をチャリティに寄付しているんだそうな。そういうところがイイよねぇ。

さてと、そろそろ新しいアルバムをガシガシと作って欲しいところだけど、何してんのかなぁ。