どうも文章がまとまらないんだけど、頑張ってみる。その元は、この本だ。
男女同権は女性を幸福にしないどうもフェミニズムなみなさんっていうのは、ほとんどお会いしたこともなければ、真面目に本を読んだことも無いんだけど、あとからWebで調べてみるとこの著者の人もフェミニズムのひとなんですな。まぁ、そんなのはどうでも良いんだけど。
ただ、上野千鶴子を一貫して批判しているってだけでなんとなく胸がスッとするのは何故だろうww
で、この本のポイントは、男女同権とかジェンダーフリーってのが実は、「女も男とおんなじぐらい働けるし、働かせるべきだ。そのためのサポートこそしなきゃいけない。だから共働き万歳!延長保育万歳!もっと保育園を充実させるべき!専業主婦は何の役にも立ってないんだから、控除を取り上げろ!もっと税金を払わせろ!労働の価値は金銭で計れるべきだ!主婦の労働なんて換金出来ないからダメなんだ!」みたいな論調の根幹にある考えと最近の法改正(改正と言うか改悪と言うかは置いといて)を俯瞰して、実は男女同権は全然、女性自身を幸せにするモノじゃなかったと言う分析をしているところ。
もっと言うと「男女同権」というお題目じゃなく、性別の区別をちゃんとして、昨今ひたすらdisられている専業主婦の社会における役割もちゃんと評価した上で、もっと実際の少子化に効果のある制度や法律を整えるべきだということを数値を元に解説している。ただ、具体的な政策とかはあまり踏み込んでないので、ちょっと想像力を働かせる必要が有りそうだ。その辺のヒントはこっちにあるのかも知んない。
実際に「男女同権」の元で作られた制度や法律が実はここ10年で全然効果を出していないていうのを簡潔に書いてあって、なるほどな、と。結局、達成されたのって「看護婦」を「看護師」と呼んだりっていうなんか「フェミな活動家」が喜びそうなことばっかだもんな。
直観的に(あくまで勘としてだけど)、女性がバリバリ働いていて、でも妊娠とか出産とかのサポートに自分の母親を頼りに出来ない場合に、今の日本で積極的に結婚して子供を産もうという気にはなんないわなぁと思う。特に女性の雇用の54%が非正規雇用になっていて将来の保証もいわゆる産休とかの企業サイドのサポートも無い状態で、かつパートナーたる男性自体の雇用が脅かされているこのご時世では。
出産にまつわる医療の問題も上の世代の介護の問題もはたまた子供の教育問題も若者の就職問題とかも、「社会」が「世代」を跨がって繋がっているという当たり前の状態を意識すれば、この「男女同権」という問題も「20~40歳位の働ける人口」に限った問題じゃないんだなと理解出来る。というか「男女同権」は実は問題ですらなくて、本当は「産科医の減少」だったり、「少子化」だったり、「雇用の不安定化」だったり、「親が子を殺し」たりすることであって、そういう切り分け方で問題をちゃんと考えていかないと単なる「テーゼ」とか「スローガン」の発声の仕方、つまりお題目になっちゃう気がする。つまり本来は「男女同権」がゴールじゃないはずだ。
こういう問題(少子化とか非正規雇用)をお題目(男女同権)にすり替えた瞬間に、目の前のリアルな問題は、政治家の選挙運動のスローガンだったり、お役所の報告書の項目だったり、評論家のコメントとかに置き換えられて、リアルな活動から離れた言葉遊びになってしまうんだろう。
ワタクシは、女性が母親となって子供のご飯作ったり、一緒に遊んであげたり、はたまた叱ったりすることで達成すること、つまり「子育て」が十分に社会の役に立ってると思うし、その行為自体が、顧客向けの提案書作ったり、クレーム処理したり、売上を達成することよりも「達成感があるわぁ」って人が居ても全然オカシイとは思わない。勿論、男性にそういう人が居ても勿論オカシくはない。
そういう意味で女性が本当に幸せになるためのヒントはどうも「男女同権」ではないな、ということに気が付いた。そして、もう少し、この本の先、つまり、「自分が何をしたらもう少し子供が育て易い社会になるんだろう?」を考えてみたいと思った。そのきっかけ作りには良い本です。特に「男女同権は当たり前」って思ってるフェミっぽい人は読んだほうがイイ。
[いいですね] 雇用市場においては「同権」と言うより「同条件」が基本だと思います。封建的といわれているタイでだって「同条件」。
でもフェミの人たちの「男女能力同一説」みたいなのって超幻想でイリュージョンで手品。
「女性は細かいことに気がつくから」幻想とおんなじくらい間違ってますわね。
火事にあったとき身長160cm・体重45kgくらいのオネーチャン消防士に助けに来られてもかなり不安なのはしょうがない。
だいたい出産にまつわる医療あれこれに健康保険が利かないのだってすでにヘンぢゃね?
色気ないよなぁ、、、この国。と思います。
投稿情報: コーノ | 2009/04/27 23:43
女性が女性としてあることをなんでそんなに否定したいのか、よく判んないんですよ。なんでそんなにいつも憎んでるオトコになりたいのかって。>フェミなみなさん。
投稿情報: yasuyuki | 2009/04/27 23:51
[いいですね]
基本的人権の部分では同権であるべき、性差(固体差)はそれぞれ尊重すべき。
なぜ論点がずれてしまうのか…。
「非正規雇用」が問題なんじゃなくて、突然解雇されて収入を失って同時に住む所や医療保障もなくしてしまう雇用形態が存在することが問題なんじゃね?とか、「少子化」が問題なんじゃなくて、高齢者保障や社会保障の財源がなくなることが問題なんじゃね?とか。
具体的な問題の集まりを簡単なひとことで表現してしまうのは、差別につながる危険な行為だと思います(゚Д゚)ノ
エコだって、もはや怖いレベルですもん。
投稿情報: Laka | 2009/04/28 09:48
いわゆる「マザーコンプレックス」でしょう(母親の支配から抜けられない→女性性の否定に走る、の意で、女の拒食症とか、一件女好きに見えるけど実は女を次から次へと傷つけてるだけの男なんかもその範疇)。
動物愛護とか子供の人権の人たちとかアグネス・チャン系にもおんなじようなモノを感じる>なんちゃらコンプレックス。
lack of love、色気ない。
投稿情報: コーノ | 2009/04/28 14:54
なんか昔の日本はもうちょっと「色気」というか「余裕」があったような気がしますね。
お金はなくても心には余裕と言うか心意気というか。
Lakaさん、エコもかなりヘンな方向に行ってますよね、日本って。
投稿情報: yasuyuki | 2009/04/30 07:10