「聴くちから」っていう本を読んだ。
これ、可愛らしい犬の表紙に誤摩化されないでちゃんと読まないとイタいことになる。特に親とか結婚相手とか恋愛の相手とか子供との意思の疎通について「?」と思ってると、グサっとくること必至。
それぞれの章の中に具体的なエピソードが満載で判りやすい。しかしそのエピソードがいわゆるアメリカのドラマのワンシーンみたいなのバッカでつい想像しちゃうのね。
ちょっと気になったとこを引用してみる。
人間関係を変えたいのなら、相手ではなく、自分自身の言動を変えるしかありません。オフィスであれ、家庭であれ、この原則に変わりはないのです。
アメリカみたいに色んな民族や人種が英語という言語で繋がらなきゃいけないような場合に「主張しろ!しないと負ける!」という都市伝説を信じる前に、「聴く」ってことが「語る」よりも前段階として大事だということを切々と、しかし具体的に語ってて興味深い。
今読んでる「フランス人 この奇妙な人たち」って本では、アメリカ人っていうのは「低コンテクストの文化だ」と言い切ってて、つまり「白黒がハッキリしていて単刀直入、言語に頼り、コミュニケーションのルートも明確、情報を分かち合い、協力し、支えあう」みたいな文化では、言語を明確にツールとして使うために「語る/聴く」が大事なのねって繋がった。
その本に関してはまた別の記事で。
とにかくアメリカのシットコムを見てるような気になるけど、書いてあることはかなりシリアス。おススメします。
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