「ヘヴンアイズ」というイギリスのヤングアダルト向きの小説を読んだ。
ヘヴン・アイズ翻訳がいつもの金原瑞人さんで、ホントに「金原瑞人マジック!」とでも言いたいぐらいの名訳、としか言えない。ホントに英語の原本があるんだろうかと思っちゃうぐらいの自然な、というより愛おしい日本語。
中身をサクッとまとめるとちゃんと物語の一番最後にこう書いてある。
ある月の晩、ひとりの管理人の手によってブラック・ミドゥンから助け出された女の子の物語。そしてそれはさらに、三人の生き物の物語に展開する。天使かもしれないし悪魔かもしれない三人の生き物。おそらくその中間だろう、とノートには書いてある。どんな物語もそうだけれど、グランパの物語にはほんとうの結末はない。それはどこまでもつづいて、世界中のあらゆる物語につながっていく。あたしがいま話したのは、そのほんの一部。信じようと信じまいと、すべてほんとうのことなんだ。
そう、ヘヴンアイズと呼ばれる不思議な女の子と親に見放された三人の子どもたちの奇妙な出会いと冒険のお話。しかもほんとうにありそうでなさそうな不思議な筋書き。
暗くて冷たい泥に囲まれた廃墟のようなところで語られるヘヴンアイズの奇妙なセフリフが愛らしくてジンとくる。
最後の最後で起きる奇跡のような出来事が胸に迫ってきて、スタバで泣きそうになっちゃったよ。もうどうにかして欲しい。
これ、映画化したらウケそうだなぁ。日本語だけど「パコと魔法の絵本」の主演をやったアヤカ・ウィルソンちゃんにやって欲しいなぁ。あのしゃべりが合ってる気がする。
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