人は合理的で冷静な動物じゃないと思い知る本。

実践行動経済学という邦題の本を読んでるんだけど。

実践 行動経済学 健康、富、幸福への聡明な選択

リチャード・セイラー

TSUTAYAさんとDigital Garageさんのツイッターでポイントゲット！のキャンペーンを見ながら、「あぁ、こういう理詰めで組み立てたキャンペーンがダメな理由ってこういうことなんだなー」っていうのが分かるという意味でスゴク参考になった。

如何に普通の人間が様々なデフォルト設定とか奇妙なバランス感覚というヤツに誤魔化されて本来の成果を出せないか？というのが様々な事例を基に解説されている。

ちょっと翻訳が直訳っぽいので読みづらいけど、そこを除けば非常に理解しやすい。One-to-Oneのマーケティングはコマメに接触するしか現実的な方法論は無さそうだけど、One-to-Oneに行く前にザクッとターゲットを捕まえるための前準備には重宝しそうな発想方法。

まぁ、人間が如何に合理的で冷静なそして他人の行動に影響されない動物でないかということがよく判る。

マーケティングをやってるひとは読んどいたほうがいいかもしれない。懸賞の賞品でもなんでもイイけど、人にナニかを選ばせる時にどういう選択肢を準備したほうがイイのか？というのは意外とよくお目にかかる状況だからね。