前からこれからの世界の動きを理解するためにはイスラム教を知っとかないとマズイよなー」ということでたくさん本は読んでいるわけですが。
そんな中で久しぶりにこれはナイスな入門書!というのを見つけた。それが、これ。「一冊で知るムスリム」という本。
1冊で知る ムスリム(「1冊で知る」シリーズ)色んなイスラム教の本にある「スンニー派とシーア派」の系譜とかムハンマド以降の指導者のアレコレとか、ハッキリ言うと別に知りたくもないし、読んでも頭に入らないような試験勉強的な情報が無い。
その代わり、
*ムスリムって今何人いるの?(13億人も居る!)
*ヨーロッパではムスリムってどうなってるの?(フランスでは定期的にモスクに行くことがフランス的ではないとして市民権を拒否されるらしい)
*イスラム教の「信仰」って具体的になんなのか?
*イスラム教における(というかイスラム社会)の女性の立場ってどうなの?
*ジハードとテロリズムはどう関係するの?
*食べられるものは何?
*名誉殺人と石打の刑って?
なんていうかなりリアルかつ具体的な質問にちゃんと答えてくれる内容になってる。
しかも新聞記者の著者らしく、具体的な数字(例えば、9/11で亡くなったのは2900名、しかしあれ以降、3万4000人から10万人のイラク人が殺害されている、メッカへの巡礼は毎年200万人等)と様々な引用を使って「リアルなイスラム教」「リアルなムスリム」を説明してくれる。メッカへの巡礼(ハッジ)が具体的にどんな風に行われるのか、ラマダーンってナニ?とかも丁寧に教えてくれる。
だいたい、メッカってどこにあるのかちゃんと地図で示せる人、どんだけいるんだろう?
(私はしりませんでしたw)以下は、メッカの地図。さすがにGoogle Street Viewは無かったw
ということで「なんかエジプトもエラいことになってるけど、イスラム教ってわけわかんない」って人は是非読んだ方がイイ。200pくらいだから週末に読めるしね。
でも、あんまり興味の無い人には無理にとは言いません。コーランにある通り、
宗教には無理強いということが禁物(2:256) (207pより引用)
だから。
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