200pにもならない薄い本だし、文体も平易で読みやすい。でも書かれていることはとても鋭い。
養護施設における親子関係の構築という普通の親子とは違う状況の話を例に如何に親子になるのか?その為のポイントは何なのか?を丁寧に説明してくれている。
「親子になる」という道を引っぱるのは主に受けとめるということ、そしておっぱい。じつはこの二つ、おなじコインの両面なのです。といいますのも、子どもを受けとめるのはおっぱいだからです。
というのが冒頭に書いてある。幼児を育てていて「子どもが妙に悪さをする」「すぐにバレる嘘をつく」「急に赤ちゃん帰りしちゃう」みたいな「危機」を感じてる人は読んだらスッとするかも。
実際には親が子どもを何の条件も無くただひたすら受けとめる、受容するっていうのはひきこもりの例でもおんなじで、芹沢さんの他の本「存在論的ひきこもり論」にも繰り返し書かれてる内容だったりする。なので、親と子という関係において親が無条件に子どもを受けとめるというのは普遍的な信頼関係なんだなと思わずにはいられない。
ということでそっちも是非どうぞ。
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