追記始まり:ちょうどいい感じでFacebookとソーシャルプラグインにおけるリアルタイム解析の記事が出てたのでメモ的に。
これはあくまでもアクセス解析に関する記事なんだけど、よく読むと
「匿名のデータを提供する。あなたは人々が誰であるかを特定することはできない。」
と書いてある。そう、まだ「匿名」なんだよね、でもいつでも明らかに出来るよねぇと邪推してみる。
追記終わり:
今日、お邪魔したゼロスタートコミュニケーションズさんのセミナー、「サイト内検索は探索から提案に」みたいな内容で非常にコンパクトに今の時代に求められるサイト内検索の状況と方向を教えて貰った気がする。
ま、早い話、ひろ〜いインターネット空間を検索するのは、ほぼ勝負が付いている。USではGoogleがダントツ、それにYahoo!が来て徐々にBingが追い付いてるみたいな感じ。中国はBaidu、韓国はNAVERみたいな特異空間はおいといて。で、実際にマジメに何かを探そうとしたらそのカテゴリのデスティネーションなサイト(例えば本ならAmazon、旅行ならExpedia、レストランならぐるなびとか食べログみたいなとこね)に行って絞り込んだりしながら欲しい情報を手に入れるわけです。
山崎さんのプレゼンは、その時に単純に全文検索するんじゃなくて絞り込んだりパラメータを変えるところを上手く作っておかないといけませんよ、「もしかして」を出したり、候補ワードを入力時に出したりしながら、最終的には「これもオススメですよ!」という提案型に収束していくのが今の流れですよ!ということで、それを出来るのが業界ではノルウェー発で現マイクロソフトのFASTかゼロスタートさんちの製品か?という辺りでセミナーは終わり。ちなみにFAST!よりも1/3位安いんだそうです、ゼロスタートさんの検索エンジン。
で、色々妄想するわけです。
例えば、あるECサイトが自社のサイトをより検索主体の構造に変えようとした時に、当然必要となるのは、自社で売りたい製品のマスターDBですね。それに対してインデクスを生成して検索ワードから妥当な製品を返す、それが検索エンジンのおシゴト。でもよりよい結果を出すために検索ワードがブレてもイケてるようにするために辞書を用意したり、その対象商品と関連しそうな商品を設定したり、と常にメンテが必要。ところが実際にはユーザーが期待してるのは価格とか仕様だけじゃなくて「評判はどうなの?」といういわゆるクチコミ、ソーシャルな評価なわけです。
では、そういう情報は何処にあるのか?と。今ならTwitterでその製品がどういう風に言われているのか?価格.comのクチコミではどうなの?ということが必要。で、それを商品マスターとは別のDBに収めるようになるんでしょうきっと。(その辺はゼロスタートの山崎さんに聞いてもケースバイケースだそうで。)やり方はともあれ自分が売ってる商品に対するソーシャルな属性を追加するわけです。
でも、実際にはAmazonのレビューでも問題になってるように「いい!」も「いくない!」も信用出来ません。だって誰だって匿名でテキトーなこと書けるんですから。そうなると「じゃぁ、このクチコミを書いたヤツってどんなヤツなんだよ?!」っていう風になりますね。そう、その時に書いた内容と同時に「このアカウントは信用出来るのか?」をECサイトは欲しがるようになります。それが検索における新しい軸になると思うわけです。
その時にFacebookがやっているEdge Rankというのが効いてくるのではないかと。Edge Rankに関してはこっち参照。つまりそのECサイトで会員情報を管理せずにFacebookで認証する、当然、コメントもFacebook経由。そうすることによって一応は実体があるユーザーとしての確認が取れる。でも、そのユーザーがホントに信用できるかはわかりません。そこでEdge Rankを使って本当にFacebookで「人間として信用するに値するのか?」を評価するようになると思うわけです。
つまりアンチ勝間さんのような人間がDisるコメントを書くためにだけFacebookに登録してるのだとすると当然Edge Rankは低くなります。だってFacebookで他の活動は必要ないんだから。そのECサイトにとってみると全てのクチコミを同じ値、たとえば1として集計せずにEdge Rankが高い人には重み付けをし、低い人はノイズとして排除すれば良いわけです。
そうやってクチコミをする人が評価された上でECサイトで利用出来るようになると一生懸命捨て垢とってAmazonで勝間さんの本を貶しても意味が無くなります。だって信用されないから。
同時にTwitterでもその人がどれだけRTされてるのか?@で会話してるのか?どれだけFavされてるのか?という属性はそのヒトトナリを評価するに充分な属性だと思います。なのでTwitterの中でもユーザーを重み付けする試みは始まってると思うのが自然なのではないかなぁとこれまた妄想するわけです。
なんでこんなことを妄想してるかというと実はこっちの記事を読んでたから。これはFacebookの広告が会話を解析してリアルタイムで表示されるように実験中らしいという記事。つまり
「あ〜!お腹へったなぁ。ピザでも食べようかなぁ。」と書くと右側に「Domino Pizzaいかがっすかー!クーポンもありまっせ!」って出ると。これを6億人のうちのたった1%、6百万人に対して試験中らしい。これ、実際にはかなりのシステム的なコストがかかりそう。だってリアルタイムに書いた内容を解析するんだから。
そのコストを掛けても見合う1%の人ってどんな人なのかなぁって考えると、Facebookに居ることが楽しくてよくいろんな人と会話してる人、つまりEdge Rankが高い人、なんじゃないかなと。つまりまずはFacebookの中で信用できてしかも広告を押しそうな人を選別しているはずでその指標がEdge Rankなハズ。当然、そのEdge Rankの情報は人の信用情報と同じでECサイトに売れるわけです。
あ〜、長かった。つまり、これからソーシャルな情報をちゃんと使おうと思ったら、FacebookもTwitterも将来的には「人」の重み付けをするようになる、結果的にそれは売れるようになる、つまり「あなた」はいつか値付けされますよ、というタイトルになるわけです。あ、ごめんなさい、いまごろ書いてますがタイトルは釣りですた。
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