ふと手にとって読んでみた。原丈人さんと金児昭さんの対談をさくっとまとめた風な新書、
「だれかを犠牲にする経済は、もういらない」。けっこうなんかタイトルが頑張ってる感じ。
わざわざ経済を赤字にしてたりしてほぼ日刊イトイ新聞風味がなんともよく出来てる。てか、デザインがちょっとコレに似過ぎてないか?
まぁ、そんなのはどうでもイイ。
お二方の自分語りの部分はさておき、キモなのは「公益資本主義」という「株主至上主義」と「市場万能主義」とは違う新しい資本主義を作ることで日本は世界に貢献できるって云う話なんだけど、要は短期的な利益を求めずに中長期で投資しましょうっていうのがなんで「公益」になるのか?ってあたりがわからない。
そして、そういう株主至上主義や市場万能主義に冒されてるアメリカのウォール街のインテリさんたちを納得させられる理論体系を作ってそれで企業を評価しましょう、公益資本主義インデックスも作りましょう、って書いてあるんだけど、もう2年前に我らが愛するハイパーデマゴギークリエイターであられるのぶりんに絶賛Disられてるんだけど。ひょっとするとあれから2年経ってもその理論体系は出来てないのかな。ちなみにのぶりんの記事のコメントもけっこう面白いので読むのオススメ。そこでコメントしてる人のブログのURLも書いとこう。
http://davidjamesbrunner.org/go/ja
こっちにも「公益資本主義」について書かれてる。でもいつの記事だろうなぁ。
正直、なんだか実体がない「公益資本主義」についてはよくわからなかったけど、アメリカのMBAとかビジネススクールとか国際標準とかそういうのを盲信せずに疑え!っていうとこは納得した。数字は疑えってことに共通してるハナシとして。
ということで久しぶりに感想文書いてみた。
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