ちょっとだけかつてのソフト流通(PC用ね)ってやつのそばに居た人間として、今のAppleがやってること(新機能と称してISVからパクること)が「昔、マイクロソフトがやってたことの繰り返し」「だからApp Storeはほとんど死んだ」というのはとてつもなく歴史を知らないし、アタマ悪い、と言いたい。
元記事はコレ。「App Storeはほとんど死んだ」――UEI清水氏らが考えるスマホ時代の稼ぎ方
昔のISV(いわゆるソフトの開発販売会社)は、OSに準拠しながら様々なハード本体に対応しつつ、アプリ作ってハコ作ってマニュアル入れてシュリンクしてアッセンブルして、最後はソフトバンクさんに頭下げて各量販店に流してもらう、そういうめんどっちーことをやっていたわけですわ。
それがiPhoneというバリエーションが片手ぐらいしか無いプラットフォームを眼の前に置いてもらって、しかもアプリを売るための店舗までそのプラットフォームに置いてもらって、たった30%のマージンで残りの70%を手に入れられるわけですよ。
iPhoneがどれだけ画期的なプラットフォームでその結果として開発者の裾野を拡げられたのか?に関してはこっちの記事が宜しいかも。
まぁ、いい。で、せっかく見つけたシステムの空白に飛びついてお金稼ごうとしても「それって潰されるだけちゃうの?」という事に関してはこちらをどうぞ。
そしてコレがもっとリアルなのかも。
2011-06-07 Appleに殺されてしまうひと達まとめ
つまり、いつの時代にもパクリはあったし、過剰にそれを気にしてたらもうその時点でゲームは終了。
あとFacebookのコメントにもあったけど、単品のソフトの価格だけじゃなくて、サービスを売るとか、利用するアイテムに値段を付けるとかの差別化の努力をしなければ、ソコでもゲーム終了なわけで。
ま、とにかくホントに儲けたいのなら、8年ぐらいは辛抱してやるべし!ってAngry Birdsの人も言ってると思うで。
.o0(あぁ、ダメだ。眠くてナニ書いてるのかわかんなくなってきたのでこの辺でもう公開しておく。アデュー。)
「コストが低廉なこと&優れた仕組みを備えること」と「サードパーティが儲けられるエコシステムを運営すること」は別次元の話かなと思います。
投稿情報: A_matsumoto | 2011/06/17 19:58
「ユーザーにとって」コストが低く優れていることと「デベロッパーにとって」コストが低く優れていることを混ぜるとハナシがメタメタになります。松本さんは「デベロッパーにとって」という意味でしょうが、そうであったとしてもかつてのPCソフトの世界よりははるかにコストが低くて優れてるプラットフォームだと思いますよ、iTunesは。あと「儲けられるシステム」というのについてですが、狭い販売機会を皆で取り合ってるという多分にゼロサムゲーム的(つまりあなたのゲームが売れないのは他のゲームが売れてるから)なので「一様にみんなが儲けられるエコシステム」というのは夢のハナシですね、きっと。
投稿情報: yasuyuki | 2011/06/18 08:27