う〜ん、スゴ本ダインさんから回ってきた「はてしない物語」、やっぱりスゴイ本だった。
しかしこの感想というか圧倒された感覚をネタバラシせずに書くのもなかなか辛いなぁ。
とりあえず、最初はいわゆるファンタジーものの定番的に空想上の別世界に危機が訪れて、そこに色んなイキモノが出てきて、さぁてそれを救うのは誰?みたいな感じで始まるので、あぁ、こうやってでっち上げたヒーローがアレをこうしてこうやってメデタシメデタシなのかな?なんて迂闊にも思っちゃったけど、後半の展開が圧巻だった。どう圧巻だったか?は詳しく説明しないけど。
ただ、ふと気づいたのはル・グイン先生のゲド戦記でもそうだけど、「名前を与える」もしくは「名前を知る」というのがココでもすごく重要な「行為」として登場する。これは一体どういう符丁なんだろう?キリスト教の何かにそういうのがあったりするのかな?それとももっと原始的なゲルマンな民話にそういうのがあるんだろうか?
ということで子どもの残酷さと困難をくぐり抜けることで達成される成長というなにやら教育委員会が書きそうなキーワードを思い付いたんだけど、そういう陳腐な言葉がイヤになるほどよく出来てる。
こういうのを時代を超えた名作と呼ぶのだろう。お子様がいる家庭には一冊必須、そういう本。
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