もう小学校の時分にTOYOTAの工場とか見学したときは「あぁ、工場ってこうやってなってるのねー」ぐらいのテキトーな感想しか無かった訳ですが、歳も取ってくるといろいろ見えてくるものもあるわけですなぁ、ということで12/4の日曜に見学させてもらったすかいらーくさんのセントラルキッチンの見学記事を書いておこう。
場所は東松山の工業団地のそば、すかいらーくさんのセントラルキッチンとしては一番古いらしい。1万坪の土地に1100名の従業員が働いてるそうな。なにやら通路にはシフト表だの今月の安全標語だのものっそい「工場」っぽい。いや、「地域の各店舗に食材を提供する加工・組み立て工場」なんだからそのものなんだけども。
当日は日曜の午後だったのでちょっと人が少ないかもって感じだったけど、中には言ってみれば流石に1年中動いている工場らしく人も物も動いておりました。
工場の中はカメラ持ち込み厳禁だったので、すかいらーくさん提供の写真を載せますねー。
みっちりお約束と注意事項を聞かされて、白衣を着て帽子とマスク、トランシーバーを身に付けてから実際の現場に入ります。
まずは手洗い。30秒間の洗剤による手洗いを2回、20秒の水でのすすぎを2回。
もちろんエアーでゴミを取るのもやります。
それから検査室で主にばい菌の培養試験みたいなのやってる部門を見学。
とにかく砕いてこんにゃくに試料としてくっつけて温っためて培養して変な菌が居ないか、的な。
それから 野菜の加工部門へ。ここでは仕入れた野菜をとにかく洗浄して切り分けるわけです。
洗浄→カット→計量→袋詰めみたいな工程がバシバシ行われます。ちゃんとラインの最後には金属探知機があってチェックされる仕組み。
そしてお肉の加工の部門へ。ここで唐揚げに使う鶏肉を凄まじいスピードで検量→カットするマシーンをご見学。
既に加工されて袋詰めされた鶏肉のパッケージを開けてこのラインに通るように細長くカットしてから、この機械に通すとなんと!鶏肉が30gづつの小分けにカットされる。つまり形状を読み取ってカットするわけ。上の写真の赤いレーザーの光で3Dな方式で計量をするらしい。あまりにカットするスピードが速くて刃が見えないww
それからお豆腐のラインへ。おぼろ豆腐を作ってるところです。
パッケージに入れるのは人手ですね。ちゃんと計量して即シール。名人のところに弟子入りして加工装置を作ったらしい。真ん中の写真の円盤に穴があいてるヤツが上下して攪拌する辺りにその辺の名人技が出てるらしい。こういうのも機械化しちゃうのね、流石に工場だ。
他にもカレーを作ってる巨大な釜とかも。
最後は出来た食材を個々のお店の発注に合わせて荷姿にするところ。組み立てって言ってるそうです。
どでかい冷蔵庫の様な倉庫にある品物をピッキングしてそれをトラックに積み込んで出荷、てな流れですね。
ちゃんと冷凍が必要なモノにはドライアイスを注入する装置があってそれをガチョーンと入れてからトラックに積み込みます。配送伝票には着店時刻が分刻みで書かれていてスゴイです。流石です。
で、お昼のお弁当をココで作られたおぼろ豆腐とポタージュスープと一緒に頂きながら、センター長さんに質疑応答のお時間。お豆腐、美味しかったです。
全体的に古びてはいるけど今もガシガシ稼働しまくってる工場、ピリオド!って感じ。とにかく安全性にはこだわってるなぁと感じた。あれだけ食材を加工してるのにカスが殆ど床に落ちてないっていうのがスゴイなぁと。もちろん機材には多少付いてたりするし、ヌルヌルしてて長靴履いててもすっ転びそうだったんだけど。それとよく外食のキッチンにありがちな殺虫用の青白い光のアレが見当たらなかった。見方がわるいのかな?それともぜんぜんハエもなにも出ないのかな?あと使ってる色んな器具もそれぞれ工夫が凝らされてる風でしたね。
いまから考えればもうちょっと質問すれば良かったな。理想的なセントラルキッチンってどんなモノですか?とか。ちなみに外国の方も雇ってるみたいでココでは約1割が外国人だそうです。シフト表にカタカナのお名前がチラチラ見えました。
まぁ、こういう効率化と省力を考えて工場を稼働させることで全国どこでもハンバーグ380円とかが実現出来るんだなぁ。需要予測から人員計画をやって仕入れ、検査、加工、出荷、配送それに加工する装置も自分たちで作るっていうのがスゴイ。ていうかそういう発想なんだよね。必要な装置が無ければ自分で作るみたいな。
そういう工場も敷地内にありますww
出来れば、今度はセントラルキッチン活用のもう一方の雄、サイゼリヤさんのお話も聞いてみたいなぁ。
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