今朝、たまたま読んだこの記事でなんとなくすっと腑に落ちた。
「Sale」は良い顧客を作るが「Deal」はバーゲンハンターしか連れてこない。
原文はこっちね。上の文はかなり意訳です。
I really think there is a fundamental difference between a "sale" - which can easily create customer loyalty - and a "deal" - which seems to find the bottom feeders.
元の記事はこちら。http://www.businessinsider.com/groupon-and-living-social-are-doomed-2012-1
更に言えば、Saleは売ること、Dealは駆け引き。つまり売ることは対等の関係に見えるけど、駆け引きは誰かを騙すこと、出し抜くことって感じかな。
グルーポンとかLiving Socialとかのクーポンサイトが惹き付ける顧客層っていうのは常に破格のバーゲンを求めて彷徨っている人たちなので、そういう人たちは、今日も元気で定価でお支払い、というロイヤルな良い顧客にはならない、というのが、クーポンサイトの将来を危惧するこの記事の要旨。実際には一人の経営者の意見が記事の大半を占めてるんだけど。
ただ、全ての人が、いつも定価でお買い物という層とバーゲンでしか買いたくない層に二分されるのではなくて、ケースバイケースなんだろう。初売の福袋だけは買うっていう人も居るだろうし。
バーゲンハンターのメンタリティとして「こんなに安く買えるのに定価で買うのんってアホちゃうww?」というのがどこかにあるのであれば(個人的にあると確信してんだけどw)、その人がそのビジネスにとって定価でしかも定期的に買ってくれる「良い顧客」になるはずがない。そういう人には「良い顧客=良いカモ」に見えてるんだろうし、バカにさえしてるのかもしれない。
そういう意味では、クーポンサイトはリピーター獲得を目指さずにとにかく不良在庫処分の為に存在していると割り切ったほうがいいんだろう。ということはレストランとかサービス業(美容室とかエステとか)のようにコストの中の人件費が高くて在庫というものが意味を成さないビジネスには基本的には向かないと思うんだけど、もうある程度、気がついてるのかなぁ。ポンパレみてると相変わらずグルメとヘルス・ビューティー系が多いような気がするんだけども。
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