以下は、「新型うつ」バッシングを意図したものではない。そういう文脈でお読みにならないことを希望する。
「新型うつ」という現象が社会的に問題になっている。このことについては以前から考えていた。昨夜、NHKスペシャルを見ながらだいぶ考えがまとまってきたので以下に私見を述べる。
「新型うつ」は、その名前がイメージさせるのとは異なり、「うつ病」とは真逆な現象だとぼくは思っている。ぼくらが外来で(ときに病棟で)みる「うつ病」患者は、あれやこれやを「自分の責任」に背負い込んで苦しんでいる人であることが多い。そして、ぼくらの仕事は「これはあなたのせいじゃないんですよ。うつ病はあなたの「なまけ」でもなんでもなく、一つの「病気」です。だからこれはあなたのせいだという背負い込みをなくし、一つの病気として治療していきましょう」と患者に伝え、そして病気として粛々と治療をしていくことにある。医療者の役割はここでは極めてクリアである。
メモ。すごいすっきりした。うつ病とは真逆の現象なのか。
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