連休中の読書一発目がとてつもない大ヒットだったヨカン。よくワケわからない登場人物(人物ですらないかww)の、欲望に関する顛末を不気味にも愛おしく物語にしてみましたというのが、
「短くて恐ろしいフィルの時代」という薄い本。でも内容は毒と愛情に満ちてる。
こんなにも奇妙で、嘘ばっかりで、でも真実が刺さってくる小説っていうのも珍しい。百年の孤独を思い出した。あとがきに出てくるジョージ・オーウェルの「動物農場」は読んで無いのでこんどそっちも読んでみよう。
登場人物が機械なのか生物なのかはたまたアメーバみたいなもんなのか、わりと端折って書いてあってこういうのが文字の力だなぁと思う。全部が全部説明しなきゃいけないなんてとてもバカらしい。想像力って素晴らしいなぁ。
ちょっと現実に疲れたら、読むとイイと思う。疲れ気味のおじさんたちにオススメしたい。色んな意味の自戒を込めて。
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