なんだろう?この明るさは。前々回のスゴ本オフでダインさんが絶賛しててその後ズバピタさんに流れておうちにやってきた新潮文庫の絶版文庫本、「シャドー81」。
とてつもなく面白いんだけどなにか「あ〜時代が違うなー」っていう印象が最後の最後まで消えなかった。なんでかな?と考えてみるにこの表紙のごとくスカッと明るいのだ。主人公のキャラも他の登場人物のキャラもやることもなすことも。
これが新潮文庫版の表紙ね。こっちはハヤカワ文庫版。
となりのスゴい価格のヤツは洋書のリンク。表紙のデザインが全く違う。
なんとなくだけど日本の編集者さんはこの本を読んでやっぱりこういう写実的かつあっけらかんとスカッとした雰囲気を表したかったんじゃないかな。グッジョブです。
ちなみに最初の文庫が出たのが1977年でハヤカワさんのほうが2008年。ハヤカワさんのほうのデザインも新潮文庫にリスペクトって感じだけど実に本から感じる明るさを表してる気がする。
今の時代の気分で同じようなストーリーを考えたらもっと陰湿だったり暗い場面やダークな感情が出ちゃうと思う。ソレくらい37年前(!)とは状況が違うってことかもしれない。
なんとなく読み終わったら「オーシャンズ・イレブン」を思い出した。
おぉ〜!これも新潮文庫さんなのか!やるな~!
ということですっからかんとした明るいけど徹夜モードになっちゃうサスペンスを読みたい人にはオススメ。新潮文庫さんの絶版本(クドイw)で良ければ回しますよ。そういう人はスゴ本オフでお会いしましょう。あ、地方の人は送ります。マジ面白いから。
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