先日の「早川書房×東京創元社」しばりのスゴ本オフでゲットしたジョン・ヴァーリィの短編2冊、読む順番が大事!って念を押されたのでその通りに読んでみた。
「ブルー・シャンペン」を読んでから「バービーはなぜ殺される」へ。
短編なのにある世界観(八世界というらしい)をベースにした物語で、しかもその中の登場人物が時間と共に成長していくみたいなのが含まれているので確かにこの順番で読まないとちょっとヤバい。
それにしてもずいぶん前に読んだ「ミレニアム」でこんなに絶望と希望と笑いと満ちた物語を描ける人ってすごいなーとは思ってたんだけど、それ以降、ちゃんとジョン・ヴァーリィの著作を読んでなかったのがバレバレ。でもそういう作品に出合えるスゴ本オフ、スゴイわー。
ということでぶっ飛んだSFらしいアイデアと愛すべきキャラとちょっとシニカルで悲しい物語を堪能したかったら読むべき。
順番は、何度も言うけど「ブルー・シャンペン」「バービーはなぜ殺される」です。
あとココでは出てくる性別を簡単に変える(つまり男が女になる、女が男になる)手術というか操作と若返りがいとも簡単に出てくるんだけど、その最初期のエピソードがとても面白い。性別がネタになるという意味ではル・グイン先生の「闇の左手」を合わせて読むと良いのかもしれない。ル・グイン先生が随分と観念的(シリアス?)に性別っていうものを考えてるのに比べて実に軽々と飛び越えちゃってるところはまさにサイバーパンク世代。
ジョン・ヴァーリィがニューロマンサーのギブスンの一歳年上だっていうのは知らなかった。勉強になるなぁ。
しかし「ミレニアム」もオススメだけどもう絶版なんだよなぁ。Kindleで復活してくれないかなぁ。
その前に「へびつかい座ホットライン」を読もうそうしよう。
一応、アマゾンのアフィを貼っておきますね。(なぜかTypePadでAmazonのiFrameのリンクが表示されないので)
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