はー、アイスランドってこんな紆余曲折を経て今のトコロにいるのか。いや、何かって言うと金融バブル以外に安い電力を目当てにアルミ精錬工場を誘致するっていう話が環境破壊とか米軍の撤退とか失業とかと絡んで結構揉めてたってことを今ごろ知った。
ホントはレイキャビック出張の時に読もうと思って持って行ったのに向こうでは読めなかったのね。(夜にイロイロありすぎてw)
ということで、金融バブルでデフォしたっていうのはあぶく銭が逃げただけで環境破壊もしなかったんだけど、アルミ工場をアイスランドに作ってっていう話はちょっとワケが違う。その辺をレイキャビック以外の土地の住民と生活に絡めながら描き上げたのがコレ。
「よみがえれ!夢の国 アイスランド 世界を救うアイデアがここから生まれる」
作者さんは元は詩人らしくなんかちょっと反復が多くて読みづらいというか案の定訳しづらかったらしく、最後で訳の人の泣きが入ってます。あと余りにローカルのネタかつ地名がすっとアタマに入らないので地図を何度も見ながら読み進めるのはちょっと辛かったのは事実。
途中で米軍基地の話題の時に沖縄が出てきて、アルミの精錬の話題に原料となるボーキサイトの産地としてジャマイカが出てくる辺りが単にアイスランドだけの話をしてるんじゃなくて実は世界規模で経済とか環境問題を考えてる人なんだなっていうのがわかる。アイスランドは米軍が撤退したけど沖縄は未だに残っててしかも経済が潤ってないっていう指摘は覚えておくべきかも。
場所を確認しようと思ってGoogle Mapでストリートビューやろうと思ったら!なんと!アイスランドには!まだストビューカーが未上陸だった!のを思い知ったのであった。Googleさん、がんばってください。
ついでにと言ってはなんですが、アイスランドの荒野っぽい写真でもあげときますね。
自然のままの土地をダムで沈めてその結果、得た電気を地元が使いもしないアルミの製造に使われて、しかもそのアルミが殆ど使い捨てられることになるっていうのは確かに胸が痛い。あんなに最果ての土地みたいに思ってても経済っていうのは繋がってるっていうのを思い知るにはいい本です。
あぁ、もう一回行ってみたいアイスランド。今度は真夏にクルマ借りて東の果てのほうまで。
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