ファントムフィルムさんのご招待で「麦子さんと」の試写を観てきた。
予告編はこれね。公式サイトはココ。
構想8年の監督さん念願の映画化で、主役も最初から堀北真希に決めてたらしい。
淡々と進む母娘の葛藤と折り合いの付け方を描く、親不孝だった監督が亡くなってしまった自分の母親にみせたかったという「かーちゃん、ごめんな。オレ、親不孝者で。」という、端的にいうとそういう映画です。
とってもクールというかそっけない堀北真希演ずる麦子が唯一感情を露わにするのが、大好きな漫画本を母を演じる余貴美子に捨てられて怒る時と、クライマックスの手前、納骨の時に後悔の独白のシーンで涙を流す時。このシーンはスゴかった。
もうよく出来た映画でジーンと来るところも、ダメな兄のミズタクこと松田龍平がそのまんまな感じでダメなところもとっても良いんだけど、唯一最大の欠点があった。
あまちゃんと似すぎてる。
追記:似てるのはあくまでもあまちゃんの前半です、前半。北三陸に居た頃のあの感じです。
堀北真希が二役をやってる若き日の母親が歌手を目指して東京に出てくるところとか、遺骨を持って故郷に帰ったらまわりの人たちがもてはやしてくれるとか母と娘の葛藤とか松田龍平がまんまあの顔で出てるとか(ただしメガネは無い)関係ないけど松田聖子の「赤いスイートピー」が使われててあぁ、小泉今日子だよなぁ、あまちゃんはと思ってしまうとことか、なんかもう「あまちゃんを水で薄めて90分に短縮しました」みたいな。
いや、もうあまちゃん視てない人には全然問題の無い、堀北真希の素晴らしい演技を観るための映画なので是非観て頂ければと。ちなみに監督曰く、堀北真希は役作りもキッチリ、NGも殆ど無いプロの女優さんだったらしいのでその辺を堪能する感じ、かなぁ。もういっこ言うと堀北真希は「赤いスイートピー」を歌いません。
あと撮影が最近流行り?なのか、常にグルグル微妙に動いてるカメラだった。室内で会話を撮ってるシーンでも常に微妙にカメラが動いている。それが全然不自然じゃないっていうのは視てる側が慣れてきてるのか、人間の眼ってもともとそういう特性(ちょっとぐらい揺れてても気にならない)を持っているのか、どうなんだろう?
いや、細かくて映画の本質とは何の関係もないハナシですみません。
封切りは12/21だそうです。ファントムフィルムさん、ありがとうございました。
追記:試写会のニュース動画。
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