「ジビエを食べれば「害獣」は減るのか」というストレートなタイトルの本を読みました。
ジビエを食べれば「害獣」は減るのか―野生動物問題を解くヒント
山と海に生息する生き物をどうやって人間は消費してきたのか、それが生態系にどういう影響を与えてきたのか?を山は鹿とイノシシ、それに著者の人が専門とするサル、海はトド、オットセイ、アザラシを題材に様々な観点から検討する.......という本かと思ったらなにやら紀行文であったり、ご自身の調査論文の抜粋であったりしてなんか、悪く言えばとっちらかってる。
でも、基本は人間が与えた影響を検証しつつ、どうやったら元に戻せるのか?を真面目に考えているという本です。冒頭の「鹿の食害」を抑えるために「ハンターが殺す」か「天敵を導入する」というハナシのところで、鹿にとっての天敵っていうのは「オオカミ」であるという辺りで
おぉぉぉ!これは日本にオオカミが復活するのか!それは胸熱!
なんて思っちゃうのはGame of Thronesのせいですね、わかります。
ということで具体的にどうやったら鹿の害が減らせるのか?に関してはかなり悲観的にならざるを得ないけど、日本の山深くにダイアウルフ的な獣が忍び歩いてると思うと胸がワクワクするわけで、関係各位に於かれましては是非、がんばって頂きたいと。
表紙のイラストよりは遥かに硬派は本です。これに騙されちゃいけません。
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