友達に薦められて読んでみた。
「弱くても勝てます―開成高校野球部のセオリー」って本ですが、なんたってこの本の面白さは、ノンフィクションライターの著者がほんの思いつきで編集さんに「開成高校の野球部が面白くて....」って言い出したことから、あれよあれよと言う間に取材して、それが重なるうちに「オレが思ってる体育会系の団体とはだいぶ違うなぁ(溜息」っていう感覚がそこらじゅうに滲んでるところ、だろうなぁ。
ゴロが取れないのは身体の使い方がなってないからで、だとしたらどうやればそれが出来るようになるのか、理論的に考えてみると移動している物体を捕獲出来るようになるためにはどんどんスピードを落としていって取れるようになれる速度から上げていけばイイ、ということで地面に落ちてる移動速度ゼロの硬球を拾うところから練習が始まるとかもうね、どんだけ数学脳なの!って思うけど、それが実にしっくり来るんだから面白い。
野球もマネーボールのようにひたすら数字で追いかけるというのも面白いけど、ここまで論理的に見えてとっても根拠が薄い(けど説得力がある)やり方も面白い。別にさ、当たり前に守備の練習して点を取られないようにしても負けるときは負けるんだし、だったらどさくさに紛れて大量得点を取って相手にやる気をなくさせて勝つ!みたいなのがあってもイイよね。
ということでとっても面白かったです。会社組織でも参考になるかもしれない。どさくさに紛れて案件取っちゃう!みたいな営業マンが居てもいいと思う。
ちなみに文中に出てくる開成で大リーガー目指しててホームランの世界新記録を狙っているという長江豊くんのネタはこのニュースがじわじわきます。
「お前のせいで負けた」って監督にはっきり言われる高校生ってどうなのwww
彼は今、学芸大に居るのかな?
http://www.yozonet.com/tokyoshin/team/gakugei.html#member
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