締め切りました。
今回はちょっと手抜きでスミマセン。今年最初のスゴ本オフなので、去年読んだ本の中からオススメを紹介するというテーマが有りそうで無いようなそういう感じで。ということでお申し込みは下のフォームからどうぞ。
締め切りました。
今回はちょっと手抜きでスミマセン。今年最初のスゴ本オフなので、去年読んだ本の中からオススメを紹介するというテーマが有りそうで無いようなそういう感じで。ということでお申し込みは下のフォームからどうぞ。
前にもどっかで書いたんだけど。もう一回書いてみる。
FacebookがWebシステムとしての生態系的に画期的だったポイントは、Postやユーザー、写真、ページなどのFacebook的に言うとObject全般に関わる情報(コメントなどモロモロ)のSubscribeが全てLike(日本語だと「いいね!」)で統一されてること、なのだと。(どっかにSubscribeというのもありましたけどねw)
こういう平易な単語で全てをひっくるめるところがスゴイ。でも、最初はその意味の通りに「イイね!コレ」ってつもりで押してると後から「あれ?なんでこんな情報が飛んでくるんだろう?」と驚くことになる。たとえば、好きなバンドとかテレビ番組とかに付けた「いいね!」がキッカケで更新情報がどんどん送られてくる。
それは、ひとつのPostへの「いいね!」でも同じ。そのPostについたコメントや他の人の「いいね!」が全部通知される。これが左下が爆発するという状態。で、次にナニが起こるかというと「あ、このページの通知、ウザいから「いいね!」外そう!」。それは人をUnfriendするよりもずっとカンタン。
なので、いま一生懸命『「いいね!」してください!』って懇願してる系の情報商材屋さんは「いいね!」の後の揺り戻しを考えないとイケない。つまり新規見込み顧客を獲得したら、それを手放さないように。
さぁ、難しいですよねぇ。新規も集めつつ、維持しないといけないんだから。しかも「いいね!」を外す以外に「隠す」(英語UIだとHide)も出来るので本人はリーチしてるつもりが実は全然視られていなかったということもありえる。この辺はInsightで取れるのかなぁ。実効View数とか。
ま、ナニが言いたいかというと「いいね!」はほんのとっかかりにしか過ぎませんよ、と。その後で会話することがきっとキモなんですよということ。実際にはTwitterと比べてスレッドが残ることと文字数が多いことで会話の質を上げないととてもツライことになる。
さぁ、Facebookでヒトヤマ当てようというみなさんは、英語圏のマーケティングの極意とかよりもちゃんとした日本語で作文する、とかそういう方面のトレーニングを積んだほうがヨカないかなぁというお昼休みの与太噺でした。
まぁ、ずぅ〜っと思ってたことをちょっとだけまとめてみようかと。
えxぺという勉強会を企画〜実施するユニットみたいなのをGeekpageのあきみちさんと去年やったんです。Akamaiの勉強会から始まってPaloAlto Networksさんの次世代FirewallとかComScoreさんのネットの視聴率とか。それ以外にもTwitterの面白そうな人を集めたスバツイを2回、あとは産婦人科と小児科それからがんの勉強会などなど。
勉強会って企画してる時は「あ!こういうコト聞きたい。質問したい」という自分の思いだけが突っ走っててそれはそれで面白いんだけども、やってみるとけっこう大変。ま、それも終わってみればいろんなコトを知ることができてタノシイんですけどね。
で、最近ちょっと企画することはサボり気味なので、いわゆるフツウの勉強会というヤツに数回おじゃまさせていただきました。
やっとわかった。なんでこういうフツウの座学式のセミナー2時間程度、というヤツが個人的にダメなのか、が。
要は、色んなレベルの人が居るという前提に立つとどうしても講師の人は「わかりやすい説明」が外せない。そうすると長くなる。分かってる人にしてみると「え〜!それもうイイよぉ」になる。で、メインの説明が終わった後にやっと「はい、それでは質問をどうぞ!」。
実はそんな頃には「あれ?あの時湧いたあのギモンはなんだったっけ?」だったり、質問しようと思っても他の人の質問が続いてて順番が回ってこない。そんなコトしてるうちに「はい、時間がないので質疑応答はこの辺で」と。
結局、対話が成立しないから疑問とか質問とかが解決しないうちに終わってしまう。分かってる人にとっては「え?これで終わり?」となって物足らない。結局、分からないまま「分からないことは、飲み会で聞いてください」というオチで「勉強会は飲み会がいちばん大事!」となる。いや、これはオカシイ、と。
対話が成立しないのは当たり前で講師は「そのトピックを1時間程度で伝える」ためにまとめたスライドは最後まで行かないと講師がフラストレーションが溜まっちゃうわけです。あぁ、すれ違い。結局、口頭で伝えるという方式だとシーケンシャルにしかコミュニケーションが成り立たない。そういうことです。
えxぺで始めた勉強会は「プレゼンと質疑応答」という構成が基本だったわけで、とにかくパワポ地獄はやめようと。どっちかというと講師の人には「質疑応答のほうが大事なんじゃね?だから質問はいつでも受け付けてくださいね。」というのが元々私とあきみちさんの合意したポイントだった。
なので、途中でもじっと座って聴いてるだけの参加者に意識的に話を振って質問をさせたり、質問が出なかったら司会のはずなのに講師が嫌がりそうな質問したり、コメントしたりしたのね。昔話だけどAkamaiさんの勉強会で「Akamaiって鬼畜だわー」っていうセリフを言ったのも実は司会である私。それをまんま記事にしたひとは1年分のはてブが1日でキタ!と驚いてたけど。
ということでここまでが、「座学式セミナーじゃすれ違ってダメだ」という前置き。
じゃぁ、どうしたらいいのか?
ひとつ目の解決策は参加者を減らす。例えば20名とかに。
講師1名に参加者20名なら自分が質問をする頻度が高くなる。競争相手が居なくなるから。
2つ目の解決策は、ブレインストーミングの変形、ブレインライティングを取り入れる。
つまり、質問がある人はPost−Itにメモする。後でそれをホワイトボードに貼りつけていく。そうするとしゃべりが苦手な人でも質問を残せる。それを講師が俯瞰してまとめて答える。これだと声のデカイ質問者が自分だけが疑問に思ってることを延々語らなくて(聴かなくて?)済む。
でも、この方式だと相変わらず講師<=>参加者の構図で、参加者同士の対話がない。実際には講師に訊かなくても他の参加者が知ってるってことは意外と多い。なので、参加者同士が対話する環境があると良い。
ということで3つ目は、質問をまとめたら、その質問に対して興味がある参加者をテーブル毎にまとめて議論させる。そこで解答が出ても良いし、「あれ?待てよ?こっちのほうが大事かも?」という風により大きな疑問が出てきたり、追加の疑問が出たりする。それって一人で悩むよりもきっと面白い。自分の疑問を共有して発展させたりするんだから。ちょっとこの辺はワールドカフェっぽい。ワールドカフェについてはググってくださいww
ということで例えば「平日夜2時間、参加者20名」という条件で「検索エンジンってどうなってるの?」を学ぼうとしたら、私ならこうする。
こんな感じ。これをやれば聴いたことを自分なりに整理できるし、他の参加者との対話も出来る。
こうやって自分の頭の中を整理するとやっぱりブレインライティングとワールドカフェの合いの子みたいな感じかなぁ。
ま、こういう感じの勉強会を一度試してみたいのでそろそろ何か企画しようそうしよう。
徐々にTwitterからFacebookに入り浸りつつある廃人です、こんにちわ!
映画がイケてるとか日本語UIがアレとか偽名はダメだったけど復活したお!とか話題に事欠かないFacebookですが。
みなさんが使い始めてよく分からないと言われるNews FeedというTwitterでいうところのTimelineに当たる部分、これのTop Newsというやつ(日本語UIだとなんだろう?→ハイライトっていうらしい。教えてもらいましたw)の露出のアルゴリズムを解き明かした記事にちょっと反応してみる。
元記事はコレ。http://www.likeable.com/2010/09/get-engaged-to-facebook-using-their-news-feed/
誰かの発言(例えば「おなかへった」)があなたのNews FeedのTop Newsに現れるのは、
1)誰がPostしたのか?それはあなたがよくコメントやいいね!してる人なのか?
2)そのPostにはコメントがあるのか?いいね!があるのか?写真は?リンクは?
3)いつPostされたのか?コメント、いいね!はいくつ付いてるのか?
そういう変数を元に計算して重み付けがなされたPostがあなたのTop Newsに上がってくる、というわけ。カンタンに言うと。Facebookではその重み付けをEdge Rankと呼ぶらしいです。
で、ナニが言いたいかというとこのカンタンなようで難しい数式の一番のキモは
1)誰がPostしたのか?それはあなたがよくコメントやいいね!してる人なのか?
なわけです。つまり「あなた」と「誰か」の関係に依存する変数なのですね。ということは、あなたが承認した友人と全く同じ人を持っている人が居て、しかも同じことを書いて同じようにコメントを貰ったり、いいね!してもらわない限りはまったく同じ状況は発生しない、ということ。
そこで別の見方をすると、もしもあなたが何かをFacebookで拡めようとする場合、常にだれかのNews Feedで見付けられたほうが良いわけです。なので、このEdge Rankを友人との関係の中で常に高く保っておくことが大事。そう、GoogleのPage Rankのように。しかもPage Rankよりも相手との関係でどんどん変わっていく移ろいやすい変数なんですねぇ。
つまり、5億人ユーザーが居るというのは実は一人のユーザーからみてみるとあんまり意味が無いのかもしれないよと言いたいわけです。だってその5億人全員とは友人にはなれないから。話しかけられないし。
それよりも「自分の友人とどういう関係を保っているのか?」をFacebookはちゃんと見てますよ、と。
あなたが誰と何をやってるのか?それはコメントなのか?いいね!なのか?URLは?写真は?タグ付けは?PostのShareは?そもそもあなたは友人の追加ばっかりしてませんか?などなど。あなたはあなたの友人にとってTop Newsにあげたほうが良いような大事な人なのか?と。
そういう行動をちゃんとトラッキングしていて、あなたの性別、年齢、住所、それにあなたがいいね!した音楽、映画、テレビ番組を知ってるわけです。勿論、あなたの友人のモノも全部。
ということでTwitterと違ってフォロワーの数やRTの数のように分かりやすい指標がないFacebook、みなさん、ちゃんと使うとイイことがあるかもしれませんね。ビジネスで使う人も覚えておいたほうがイイかもね。
じゃあねー。
わー、びっくりした。なんというジャストタイミングな新書。イスラムの癒しの部分の解説書。
いきなり自殺大国日本のハナシから、なんでイスラムの国は自殺が少ないのか?に繋がって、自爆テロって何で起こるの?それってイスラム的にはどうなん?という辺りを説明して、なんでそんなに旅人に親切なの?というトルコに住んでた時のエピソードを挟みつつ、「ひとりでいるのは悪いこと」という章で結婚とか離婚とか性交のあたりを解説してくれる。
ひいてはこれから無縁社会(笑)に向かっていく日本にはこういう社会のシステムが必要なんじゃないか?と云う風にも読める。そういう解りやすくイスラムの癒しの精神と行動を例を交えて教えてスゴ新書。
そして最終章、「世俗主義の国家という不幸」で西洋的な見地にあえて立ってなんでイスラムの発想が違うのか?を解説するというスゴイ難しいことをサラッとやってくれてる。
最後の方にあるように
ムスリムは、世界のどこにいても、世俗国家で生まれている様々な「現象」に疑問をもち、国家の法よりも神の法に従って生きていく道を選ぶようになりつつある。それを支えているのが、イスラムのもつ癒しの力と来世への希望であることに、西洋は気づいていない。イスラムの法を、自由意志を否定し、頑迷固陋に戒律の網から抜け出せないものと決めつけてきたことによる誤認がそこにはある。
というリアルにイスラム人口が増えているという実態を元に、認識を改めよう、そうでないときっと一生かかってもイスラムの世界のことは理解出来ないと諭されてる気がする。
あとがきの最後には、
私は、死を迎えるとき、愛する家族と共にムスリムの友人たちに囲まれていたいと思う。高度な医療も、無機質な病室も、いらない。
とある。日本人には「ムスリムの友人たち」というのが余分かもしれないが、この本を読むとその部分こそが、こういう終わり方を迎えられる鍵なのでは?と思えてしまう。イスラムってワケ分かんねー的な偏見(というか無知)を持ってる人は読んだほうがイイです。小難しい歴史的な部分は殆どありませんから。
あ、ちなみにこの著者の方はムスリムでは無いようです。同志社大学大学院の教授さん。
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