表紙に騙されたのかもしれないけど騙されて良かった。ポール・オースターの「ティンブクトゥ」という犬が主人公の小説、スゴく良かった。
ストーリーとかオチを説明するのはこの本にとってはイイこととは思えないけど、犬を飼うっていうのを犬側からみたらどうみえるのか?っていう辺りのヒントにして貰えたらと思う。そしてエンディングがスゴく切ないけど美しい。それだけはメモっておこう。
あとバルチモアの野球少年と暮らす時に、オリオール(ムクドリモドキ)がどうして野球なんて言う複雑なスポーツに関わっているのか、そしてなぜタイガー(虎)やブルージェイ(アオカケス)はエンジェル(天使)を敵に回すのか、カブス(仔熊たち)とジャイアンツ(巨人たち)が闘うのは何故か、なんていうくだりが最高に面白い。当然のように主人公の犬はカルって呼ばれるんだけど。あぁ、ネタばらしちゃった。
ということで最近、友人が飼っているアフガンハウンドとお近づきになったお陰で犬っていう動物に興味が湧いております。ネコ派なのに。
イヌ派の人にもネコ派の人にもこの本、おススメします。
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