Book-Shuffleでゲソさんに当たっちゃったギャビン・ライアルの「深夜プラス1」。
舞台はヨーロッパ、まだ大戦の影響が残っている60年代にかつてフランスレジスタンスを助けていたイギリス人カントンが活躍するという話、と言っちゃえば終わり。
ハードボイルドっつーのは、まぁ、男の子が大人の男や社会にまつわる色んな事情、矛盾とか嘘とか裏切りとか、を理解し始めたっていう時に必要になる特殊なビタミン剤みたいなもんで、必要じゃない人は全然必要じゃない。基本的にはミステリーとかサスペンスみたいに謎解きとか種明かしという醍醐味があるわけでもなく、色んなディテールの積み重ねに物凄く意味がある。
ボクは、確か中学生の時にこの本を元にしたNHKのFMラジオドラマ(1週間かけて一つの小説を語るわけです)を聴いてしまって俄然、おもしれーと思って最後のエンディングまで知っていながら、本のほうでカッコよさを味わったということです。それ以来、何度読んでも面白い。
この小説は、自分の中では「ハードボイルドの原点」。これ以上の小説にまだお目にかかっていない。映画にしてくれたら、と夢想する。カッコイイぜぇって。今なら、CGでどんだけでも出来るのに。
ちなみにアマゾンで出てくるこの「ルビ訳」つーのはナニ?答え:基本は原文で、わかりにくい単語やイディオムにだけルビがつくと。
お~~、今度はコイツを読んでみよう。
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