なんか奇妙な構成の小説だなぁ。「サラミスの兵士たち」ってのを読んだ。読み終わってみるととてもじわっとくるイイ話。小説家崩れの新聞記者がひょんなことでスペインの内線のエピソードを調べるうちにある人物に行き着いた。でその人物を軸にその周りの人間の物語をどんどん追いかけていく。
集団虐殺から逃げ出せた一人の男と、彼を見付けておいて逃がしたと思わしき兵士の一瞬の交わり。
数十年を経て明らかになる秘密。そして主人公が感じたある感情とは?
なんてオビに書かれそうな具合の文字を並べてみてもなんかスッとしない。でも確かに読んだ時は、
あぁぁ!!!なんだ、この静かに熱くこみ上げてくるモノは???
って思ったのに。
ヘンに文章にしないほうが良いのかもしんない。それぐらいに良かったんだけど、1年後にもう一回読み返してみてまた感想を書くと良いのかもねって思った。途中でちょっと投げ出しそうになったけど。
ちょっと最後のオチがマジですか!って言いたいぐらいの感じだけど、まぁ、奥さん、これ、小説だからwww
表紙の写真は、ロバート・キャパなのね。スゴくイイ。
映画にもなったらしいけど、このラストシーンを撮るためには例えば2時間があるとして最後のシーンをどう撮るか?って辺りが監督のウデの見せ所だなぁと思う。日本語字幕の映画ってDVDになってないのかな?
あれば、観てみたい。良い本です。
あれば、観てみたい。良い本です。
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