スゴ本オフでも出てたアーシュラ・クローバー・ル=グウィンの「闇の左手」を読んだ。
あー、これも本当に戦いを避けながら生き延びるクロニクル的な作品。なんでもいきなり「男2名が雪の原野で立ちつくしている映像」を元にストーリーを組み立てたんだそうで。
しっかしおっさんぽいけど両性な人類と相まみえるこれまたちょっと進化した人類の男性という設定の辺りが実にル=グウィン先生らしい。
最後は友情の物語なのね。しかしハードSFにもアドベンチャーものにも出来るのにしないところがやっぱりすごいわ。後半なんてひたすら疲労困憊する姿をじっと描写するのね。
しかも今回も(というか順番的にはこっちが先かw)主人公は有色人種。おもしろいなー。ホントにアングロサクソン的なマチズモから徹底的に離れたいのかな。
ちなみにクローバーは元の姓でル=グウィンは旦那の姓、ね。
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